サービスマネジメントとシステム監査
ITサービスマネジメントの考え方とSLA・サービスレベル管理、インシデント管理と問題管理(回避策・既知のエラー)、変更管理とリリース管理、構成管理(CMDB)、サービスデスクとエスカレーション、キャパシティ管理と稼働率の計算(MTBF・MTTR)、事業継続計画(BCP)、UPSや消火設備などのファシリティ、システム監査の進め方と監査証跡・監査技法、内部統制とITガバナンスを、計算問題を交えた3択問題で学べます。
サービスマネジメントとシステム監査の要点
システムは、作って動かし始めたところで終わりではありません。利用者と合意した品質で毎日安定して動かし、障害が起きれば早く回復させ、同じ障害が繰り返さないよう原因を取り除き、変更は影響を確かめてから行う必要があります。さらに、その管理の仕組みが本当に機能しているかを、独立した立場から確かめるのがシステム監査です。
ここでは、SLAとサービスレベル管理、サービス時間や計画停止を考えた稼働率の計算、インシデント管理と問題管理の違い、変更管理・リリース管理・構成管理(CMDB)、サービスデスクとエスカレーション、キャパシティ管理とMTBF・MTTRの計算、事業継続計画(BCP)、UPSや消火設備などのファシリティを学びます。後半では、システム監査人の独立性、予備調査から本調査、監査報告、フォローアップまでの監査の進め方、監査証拠と監査証跡、テストデータ法やITF法などの監査技法、システム管理基準とシステム監査基準、内部統制の目的と基本的要素、職務分掌、ITガバナンスを扱います。基本情報技術者試験・応用情報技術者試験のマネジメント系(サービスマネジメント・システム監査)の学習に役立ちます。プロジェクトマネジメントは「ソフトウェア開発とプロジェクト管理」、バックアップやRPO・RTOは「システム構成と信頼性設計」の分野で扱います。
サービスマネジメントとシステム監査の問題一覧(40問)
- ITサービスマネジメントの考え方として、適切なものはどれか。
- ITサービスの提供者が、利用者が選んで使えるITサービスの一覧と、それぞれの内容、利用の条件、標準のサービスレベル、申込みや問い合わせの方法をまとめたものはどれか。
- ITサービスの提供者が、利用者とのSLAで約束したサービスレベルを達成するために、同じ組織の中のネットワーク運用部門などとの間で、それぞれが受け持つ作業の内容や水準を取り決める合意はどれか。
- 社内の経費精算システムのSLAで、利用者と合意するサービスレベルの項目として、最も適切なものはどれか。
- サービスレベル管理の活動として、適切なものはどれか。
- ある社内システムのSLAで、サービス時間を平日の9時から21時まで(1日12時間)とし、サービス時間内の可用性(サービス時間に対する稼働した時間の割合)を99.5%以上と定めている。1か月の平日を20日とし、サービス時間外の停止は計算に含めない。1か月のサービス時間内に許される停止時間の合計の上限はどれか。
- あるクラウドサービスのSLAでは、月間稼働率 = (サービス提供予定時間 − 障害による停止時間) ÷ サービス提供予定時間 とし、サービス提供予定時間は、月の総時間から事前に通知した計画停止の時間を除いたものとしている。月間稼働率が99.9%以上なら返金はなく、99.0%以上99.9%未満なら月額料金の10%、99.0%未満なら30%を返金する。1か月を30日とし、ある月は計画停止が120分、障害による停止が合計40分だった。この月の返金の割合はどれか。
- インシデントへの対応の優先度を決める考え方として、適切なものはどれか。
- サービスデスクが、利用者から「経費精算システムで、領収書の画像を添付すると送信ボタンが反応しない」と連絡を受けた。同じ現象は既知のエラーとして登録されており、「画像を別の登録画面から先に登録すれば送信できる」という回避策が記録されている。インシデント管理の対応として、最も適切なものはどれか。
- 問題管理でいう「既知のエラー」の説明として、適切なものはどれか。
- あるファイルサーバが、週に数回、同じエラーで応答しなくなり、そのたびに運用の担当者が再起動して回復させている。問題管理の観点から、適切な対応はどれか。
- 変更管理の進め方として、適切なものはどれか。
- 重大なセキュリティの脆弱性が見つかり、本番のサーバにすぐに修正プログラムを適用する必要がある。変更を審議する定例の会議は2週間後である。変更管理の対応として、最も適切なものはどれか。
- 承認された複数の変更をまとめてリリースとし、本番環境に展開する。リリース管理の進め方として、適切なものはどれか。
- 構成管理で、CMDB(構成管理データベース)に記録する構成アイテム(CI)の説明として、適切なものはどれか。
- サービスデスクを、利用者からの問い合わせや障害の連絡を一括して受け付ける単一の窓口(SPOC)として設ける主な利点はどれか。
- サービスデスクの担当者が受け付けたインシデントが、SLAで定めた解決の目標時間を超えそうになった。担当者は、サービスデスクの責任者に状況を報告し、要員の追加や利用者への連絡について判断を求めた。この対応に当たるものはどれか。
- キャパシティ管理の活動として、適切なものはどれか。
- 容量10 TBのストレージを使っており、現在の使用量は4 TBである。使用量は毎月、前の月の使用量の5%ずつ増えていく(複利のように増える)ものとする。使用量が容量の80%以上に初めてなるのは、何か月後か。最も適切なものはどれか。
- あるシステムで、30日間(720時間)の運用の間に障害が3回起き、障害による停止時間は合計6時間だった。この期間の実績から求めたMTBF(平均故障間隔)はどれか。
- MTBF(平均故障間隔)が500時間のシステムで、SLAの稼働率の目標を99.5%以上としている。MTBFは変わらないものとして、稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR) で計算するとき、目標を満たすMTTR(平均修復時間)の最大の値に最も近いものはどれか。
- 事業継続計画(BCP)の策定の進め方として、適切なものはどれか。
- 常時インバータ給電方式のUPS(無停電電源装置)の特徴として、適切なものはどれか。
- データセンターのサーバ室の消火設備の考え方として、適切なものはどれか。
- システム監査の目的の説明として、適切なものはどれか。
- システム監査人の独立性の観点から、販売管理システムの監査を担当する者として、最も適切なものはどれか。
- システム監査の手順のうち、予備調査で行うこととして、適切なものはどれか。
- システム監査人が監査報告書で改善提案を行った。その後のフォローアップとして、適切なものはどれか。
- システム監査人が、取引先への支払いの記録が正しいかについて監査証拠を集めている。一般に、証明力が最も高いと考えられる監査証拠はどれか。
- 監査証跡の説明として、適切なものはどれか。
- システム監査の技法のうち、テストデータ法の説明として、適切なものはどれか。
- 販売システムの中に、監査のための架空の得意先の口座を設けておき、通常の業務の処理と同時に、その口座に対する監査用のデータを処理させて、結果を確かめる監査の技法はどれか。
- システム監査人が、汎用の監査ソフトウェアを使って、販売システムの1年分の取引データ(数百万件)から、請求書の番号の重複や、承認の上限額を超える取引を抽出した。このようなコンピュータ支援監査技法(CAAT)の利点として、適切なものはどれか。
- システム監査で、システム監査人が、組織の情報システムの管理が適切かどうかを判断するための尺度として主に用いるものはどれか。
- 日本の金融商品取引法に基づく内部統制報告制度(J-SOX)の考え方で、内部統制の4つの目的の一つとして、適切なものはどれか。
- 内部統制の基本的要素のうち、統制環境の説明として、適切なものはどれか。
- 購買の業務の内部統制で、職務分掌の考え方に沿った対応として、適切なものはどれか。
- ITガバナンスの説明として、適切なものはどれか。
- 内部統制の基本的要素であるモニタリングには、日常的モニタリングと独立的評価がある。独立的評価に当たるものはどれか。
- 内部統制の「ITへの対応」のうち、IT全般統制に当たるものはどれか。
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