三相交流とは

さんそうこうりゅう

位相が120°ずつずれた3つの正弦波交流を組み合わせて送る方式。同じ電力を単相より少ない電線で送れ、回転磁界をつくれるので、送配電や工場のモータに使われる。Y結線では線間電圧が相電圧の √3 ≈ 1.73 倍(線間200 Vなら相電圧は約115 V)、Δ結線では線電流が相電流の √3 倍になる。平衡負荷の電力は P = √3 × 線間電圧 × 線電流 × 力率 である。

「三相交流」は、3分野の8問の練習問題に出てきます(回路解析(交流回路・線形回路・過渡現象), パワーエレクトロニクス回路, 電気回路・電磁気の基礎など)。

三相負荷のY結線とΔ結線 (a) Y a Z b Z c Z N Ia Vp = VL/√3 (b) Δ a b c Z Z Z Ia Iab IL = √3 × Ip
三相負荷のY結線とΔ結線 · 図解集で見る

この用語の分野: 回路解析(交流回路・線形回路・過渡現象)

三相交流の練習問題に挑戦

Y結線(星形結線)の平衡三相交流で、相電圧(各相と中性点の間の電圧)が100 V(実効値)のとき、線間電圧(実効値)に最も近いものはどれか。

  1. A約141 V
  2. B200 V
  3. C約173 V
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正解:C. 約173 V

平衡三相では各相の電圧の位相が120°ずつずれており、線間電圧は2つの相電圧の差(ベクトルの差)になります。その大きさは相電圧の √3 倍で、100 V × √3 ≈ 173 Vです。逆に線間電圧が400 VのY結線なら、相電圧は 400/√3 ≈ 231 Vです。Δ結線では線間電圧と相電圧が等しく、線電流が相電流の √3 倍になります。

平衡三相負荷で、線間電圧が200 V、線電流が10 A、力率が0.8のとき、負荷の有効電力(三相の合計)に最も近いものはどれか。

  1. A約1.6 kW
  2. B約4.8 kW
  3. C約2.8 kW
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正解:C. 約2.8 kW

平衡三相の有効電力は、Y結線・Δ結線によらず P = √3 × VL × IL × cos φ で表せます。√3 × 200 V × 10 A × 0.8 ≈ 2771 W ≈ 2.8 kWです。Y結線で考えると、相電圧は 200/√3 ≈ 115.5 V、相電流は10 Aで、1相の電力 115.5 × 10 × 0.8 ≈ 924 W の3倍が合計になります。

解説の中の「三相交流」

「三相交流」が出てくる問題(8問)

  1. Y結線(星形結線)の平衡三相交流で、相電圧(各相と中性点の間の電圧)が100 V(実効値)のとき、線間電圧(実効値)に最も近いものはどれか。
  2. 平衡三相負荷で、線間電圧が200 V、線電流が10 A、力率が0.8のとき、負荷の有効電力(三相の合計)に最も近いものはどれか。
  3. 図(b)のように、平衡三相負荷が各相のインピーダンス Z = 30 Ω のΔ結線になっている。線電流が同じになる図(a)のような等価なY結線に置き換えたときの、各相のインピーダンスはどれか。
  4. 線間電圧200 V(実効値)の平衡三相電源に、図(b)のように各相が20 Ωの抵抗のΔ結線負荷を接続した。線電流の実効値に最も近いものはどれか。
  5. 線間電圧200 V(実効値)の平衡三相電源に、図(a)のように各相のインピーダンスが Z = 8 + j6 Ω のY結線負荷を接続した。三相全体の有効電力に最も近いものはどれか。
  6. 三相交流を6個のダイオードのブリッジで整流する三相全波整流回路の出力の特徴として、正しいものはどれか。
  7. 直流電圧400 Vの三相インバータを正弦波PWMで動かし、変調率を1とした。出力の線間電圧の基本波の実効値に最も近いものはどれか。
  8. 周波数50 Hzの三相交流で運転する4極の誘導電動機の同期速度として正しいものはどれか。

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