正弦波PWMとは

せいげんはぴーだぶりゅーえむ

インバータで正弦波に近い交流をつくるPWMの方式。出力したい周波数の正弦波(信号波)と、それより十分高い周波数の三角波(搬送波)を比べ、信号波が大きい間は上側、小さい間は下側のスイッチをオンにする。信号波と搬送波の振幅の比を変調率といい、変調率が1以下なら、出力電圧の基本波は変調率に比例する。1を超える過変調では、低次の高調波が増える。

「正弦波PWM」は、1分野の4問の練習問題に出てきます(パワーエレクトロニクス回路など)。

この用語の分野: パワーエレクトロニクス回路

正弦波PWMの練習問題に挑戦

インバータの正弦波PWMで、スイッチのオンとオフを決める方法として、正しいものはどれか。

  1. A出力したい周波数の半周期ごとに1回だけ、スイッチを切り替える
  2. B搬送波を使わずにスイッチのオンとオフを乱数で決め、多くのパルスを平均したときに正弦波に近づくようにする
  3. C出力したい正弦波(信号波)と三角波(搬送波)を比べ、信号波が大きい間は上側のスイッチをオンにする
答えと解説を見る

正解:C. 出力したい正弦波(信号波)と三角波(搬送波)を比べ、信号波が大きい間は上側のスイッチをオンにする

正弦波PWMでは、出力したい周波数の正弦波の信号波と、それより十分に高い周波数の三角波の搬送波を比べます。信号波が搬送波より大きい間は上側、小さい間は下側のスイッチをオンにすると、パルスの幅が正弦波に沿って変わる電圧が得られます。この電圧がモータの巻線のインダクタンスなどで平滑されると、信号波に比例した正弦波の成分が残ります。半周期ごとに1回だけ切り替える方式は方形波インバータと呼ばれ、低次の高調波を多く含みます。

直流電圧600 Vのインバータのレグを正弦波PWMで動かし、変調率を0.8とした。直流電源の中点に対するレグの出力電圧の基本波の振幅(最大値)として正しいものはどれか。

  1. A240 V
  2. B300 V
  3. C480 V
答えと解説を見る

正解:A. 240 V

変調率mは、信号波の振幅を搬送波の振幅で割った値です。mが1以下の線形の範囲では、レグの出力電圧の基本波の振幅は m × E/2 になり、0.8 × 600/2 = 240 Vです。m = 1で最大の300 V(E/2)になり、それより大きい電圧を正弦波PWMのままで出すことはできません。変調率を変えることで、直流電圧を変えずに出力の交流電圧の大きさを調整できます。

解説の中の「正弦波PWM」

「正弦波PWM」が出てくる問題(4問)

  1. インバータの正弦波PWMで、スイッチのオンとオフを決める方法として、正しいものはどれか。
  2. 直流電圧600 Vのインバータのレグを正弦波PWMで動かし、変調率を0.8とした。直流電源の中点に対するレグの出力電圧の基本波の振幅(最大値)として正しいものはどれか。
  3. 直流電圧400 Vの三相インバータを正弦波PWMで動かし、変調率を1とした。出力の線間電圧の基本波の実効値に最も近いものはどれか。
  4. 正弦波PWMのインバータで、変調率を1より大きくした(過変調にした)ときに起こることとして、正しいものはどれか。

パワーエレクトロニクス回路の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

この用語が出てくる比較

関連する用語

インバータ 三相交流 実効値 逆起電力 降圧チョッパ(バックコンバータ) サイリスタ 昇圧チョッパ(ブーストコンバータ) 昇降圧チョッパ(バックブーストコンバータ) 整流回路 電流連続モード

用語集の一覧へ