SDCとは

えすでぃーしー

クロックの周期や波形、入出力の遅延、タイミング例外などを記述するタイミング制約の形式。Tclのコマンドで書かれ、論理合成、配置配線、STAの各ツールで共通に使われる。

「SDC」は、2分野の3問の練習問題に出てきます(LSI設計フロー・EDA, タイミング解析とCDCなど)。

この用語の分野: タイミング解析とCDC

SDCの練習問題に挑戦

タイミングの制約(SDC)で、クロックのジッタやスキューの見込みなどとしてクロックの周期から差し引いておく余裕を指定するものはどれか。

  1. Aクロックの不確かさ(clock uncertainty)
  2. Bドーズ量
  3. Cアスペクト比
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正解:A. クロックの不確かさ(clock uncertainty)

クロックの不確かさは、クロックのジッタや、配置配線前に見込むスキューなどの影響を、タイミング解析で余裕として差し引くための設定です。例えば周期1 nsで不確かさを50 psとすると、データは0.95 nsで届く必要があります。設計の段階に応じて値を調整し、配置配線後は実際のクロックツリーから計算したスキューに置き換え、ジッタ分だけを残します。ドーズ量とアスペクト比は製造の用語です。

クロックを分周回路で2分周して別の回路に使う場合、SDCでの扱いとして正しいものはどれか。

  1. A分周回路の出力はデータ信号として扱われるので、何も定義しなくても正しく解析される
  2. B分周回路の出力を、元のクロックとの関係(2分周であること)を指定した生成クロックとして定義する
  3. C分周後のクロックを、元のクロックと無関係な非同期のクロックとして新しく定義する
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正解:B. 分周回路の出力を、元のクロックとの関係(2分周であること)を指定した生成クロックとして定義する

SDCは、クロックの周期や波形、入出力の遅延、例外となる経路などをツールに伝えるタイミング制約の記述です。分周回路の出力は、何も定義しなければクロックとして扱われず、その先のフリップフロップが正しく解析されません。生成クロックとして定義すれば、元のクロックが 500 MHz なら 250 MHz として、元のクロックとの位相関係も含めて解析されます。両者は同期しているので、非同期として扱うと、本来チェックすべき経路が解析から外れてしまいます。

解説の中の「SDC」

「SDC」が出てくる問題(3問)

  1. タイミングの制約(SDC)で、クロックのジッタやスキューの見込みなどとしてクロックの周期から差し引いておく余裕を指定するものはどれか。
  2. クロックを分周回路で2分周して別の回路に使う場合、SDCでの扱いとして正しいものはどれか。
  3. 論理合成や静的タイミング解析で、クロック周期や入出力の遅延などのタイミングの条件を記述したものを何と呼ぶか。

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