MTBF(平均故障間隔)とは

えむてぃーびーえふ

故障が起きる平均の間隔。同期化回路では、メタステーブルが収まらずに後段へ伝わる平均の間隔を指し、MTBF = e^(t_r/τ) ÷ (T_0 × f_clk × f_data) で表される。段数を増やして収まるまでの時間t_rを延ばすと、指数関数的に長くなる。

「MTBF(平均故障間隔)」は、5分野の8問の練習問題に出てきます(タイミング解析とCDC, 歩留まり・品質管理, 信頼性など)。

2段フリップフロップの同期化回路 送り側クロックのドメイン 受け側クロックのドメイン 送り側FF FF1 FF2 非同期 直結 同期化された出力 送り側クロック 受け側クロック 不定になりうる 受け側クロック FF1の出力 不定 FF2の出力 約1周期 1段目が不定になっても、次のエッジまでに収まればFF2は正しい値になる
2段フリップフロップの同期化回路 · 図解集で見る

この用語の分野: タイミング解析とCDC

MTBF(平均故障間隔)の練習問題に挑戦

MTBF(平均故障間隔)の説明として正しいものはどれか。

  1. A故障してから修理が完了するまでの平均時間
  2. B最初の故障が起きるまでの最短時間
  3. C修理可能なシステムで、故障から次の故障までの平均動作時間
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正解:C. 修理可能なシステムで、故障から次の故障までの平均動作時間

MTBF(Mean Time Between Failures)は、修理しながら使うシステムで、故障と故障の間の平均動作時間を表し、大きいほど信頼性が高いことを示します。故障から修理完了までの平均時間はMTTR、修理しない部品の故障までの平均時間はMTTFと呼びます。MTBFは平均値なので、その時間までは故障しないという意味ではなく、最初の故障までの最短時間とも違います。

2段フリップフロップの同期化回路を3段に増やしたときの、メタステーブルによる故障の平均間隔(MTBF)の変化として正しいものはどれか。

  1. Aメタステーブルが収まるのに使える時間が約1周期増え、MTBFは指数関数的に長くなる
  2. B段数に比例して、MTBFが1.5倍になる
  3. Cメタステーブルの起こりやすさは入力側で決まるので、MTBFは変わらない
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正解:A. メタステーブルが収まるのに使える時間が約1周期増え、MTBFは指数関数的に長くなる

同期化回路のMTBFは、おおよそ MTBF = e^(t_r/τ) ÷ (T_0 × f_clk × f_data) で表されます。t_r はメタステーブルが収まるのに使える時間、τ と T_0 はフリップフロップの特性で決まる定数です。段を1つ増やすと t_r が約1周期延びます。例えば τ = 20 ps で t_r が 1 ns 増えれば、MTBFは e^50 倍、つまり10の21乗倍以上に延びます。1段目がメタステーブルになる確率は変わりませんが、その先へ伝わる前に収まる確率が大きく上がるのです。

解説の中の「MTBF(平均故障間隔)」

「MTBF(平均故障間隔)」が出てくる問題(8問)

  1. MTBF(平均故障間隔)の説明として正しいものはどれか。
  2. 2段フリップフロップの同期化回路を3段に増やしたときの、メタステーブルによる故障の平均間隔(MTBF)の変化として正しいものはどれか。
  3. 同期化回路の受け側のクロック周波数を上げると、MTBFが短くなる。その理由として正しいものはどれか。
  4. 非同期の信号をフリップフロップで受けたときに、セットアップ時間やホールド時間を満たせず、出力が一時的に0とも1とも定まらなくなる状態を何と呼ぶか。
  5. 製品の「品質」と「信頼性」の違いとして一般的な説明はどれか。
  6. 多数の製品から一部を抜き取って検査し、ロット全体を合格とするか不合格とするかを判定する方式で、合格とみなす品質の水準を表す指標はどれか。
  7. 2段フリップフロップの同期化回路で、1段目と2段目の間についての注意として正しいものはどれか。
  8. 半導体の製造装置の市況を見る指標として使われてきた「BBレシオ(ブック・トゥ・ビル・レシオ)」の説明として正しいものはどれか。

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