MTTR(平均修復時間)とは

えむてぃーてぃーあーる

故障したシステムや機器を修復して、再び使える状態に戻すまでにかかる時間の平均(Mean Time To Repair)。故障の検知、原因の切分け、部品の交換や設定の修正、確認までの時間を含む。稼働率は MTBF ÷ (MTBF + MTTR) で表され、MTTRが短いほど稼働率は高くなる。障害を早く検知する監視、交換部品の準備、手順の整備、自動の切替えなどで短くする。

「MTTR(平均修復時間)」は、3分野の4問の練習問題に出てきます(サービスマネジメントとシステム監査, 歩留まり・品質管理, 信頼性など)。

この用語の分野: サービスマネジメントとシステム監査

実績から求める

ある期間の運用の記録から、MTTRは停止していた時間の合計を故障の回数で割って求めます。例えば、720時間のうちに3回の故障で合計6時間停止したなら、MTTRは 6 ÷ 3 = 2時間、MTBFは稼働していた時間 714時間 ÷ 3 = 238時間です。稼働率は 238 ÷ (238 + 2) ≈ 0.992 で、稼働していた時間の割合 714 ÷ 720 と一致します。

稼働率との関係

稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR) なので、稼働率を上げるには、故障を減らしてMTBFを延ばすか、修復を早くしてMTTRを縮めるかのどちらかです。例えばMTBFが198時間、MTTRが2時間なら稼働率は0.99ですが、MTTRを1時間にすると 198 ÷ 199 ≈ 0.995 になります。故障をなくすことは難しくても、MTTRは監視や手順の見直しで比較的短くしやすいので、SLAの稼働率を守るうえで重要な目標になります。

MTTRを短くする工夫

修復の時間は、故障に気づくまでの時間、原因を切り分ける時間、直す時間、正しく動くかを確かめる時間に分けられます。監視で障害をすぐに検知して通知し、構成管理の情報やログで影響を受けた機器を素早く特定し、予備の部品や待機系を用意して交換・切替えの時間を縮め、手順書を整えて誰でも同じように作業できるようにします。待機系に自動で切り替える構成では、利用者から見た停止の時間を大きく縮められます。

MTTR(平均修復時間)の練習問題に挑戦

MTBF(平均故障間隔)が500時間のシステムで、SLAの稼働率の目標を99.5%以上としている。MTBFは変わらないものとして、稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR) で計算するとき、目標を満たすMTTR(平均修復時間)の最大の値に最も近いものはどれか。

  1. A1.5時間
  2. B2.5時間
  3. C3.6時間
答えと解説を見る

正解:B. 2.5時間

500 ÷ (500 + MTTR) ≥ 0.995 を解くと、MTTR ≤ 500 × 0.005 ÷ 0.995 ≈ 2.51時間なので、最大の値は約2.5時間です。1.5時間でも稼働率は 500 ÷ 501.5 ≈ 0.997 で目標を満たしますが、最大の値ではありません。3.6時間は、1か月720時間で許される停止時間の合計(720 × 0.005)で、1回あたりの修復時間ではありません。MTTRを短くするには、障害をすぐに検知する監視、交換部品の準備、手順の整備、自動での切替えなどが有効です。

よくある質問

MTTRの「R」は何の略ですか?

一般にRepair(修復)の略で、平均修復時間と訳されます。ITサービスの分野では、サービスを利用者が使える状態に戻すまでの時間としてRestore(回復)やRecovery(復旧)の意味で使われることもあり、どこからどこまでの時間を数えるかは、SLAなどで定義を確かめる必要があります。

MTTRとRTO(目標復旧時間)はどう違いますか?

MTTRは、実際の修復にかかった時間の平均で、実績を表す値です。RTOは、災害や障害が起きたときに、業務やシステムを再開するまでに許される時間の目標で、計画のときに決める値です。

解説の中の「MTTR(平均修復時間)」

「MTTR(平均修復時間)」が出てくる問題(4問)

  1. MTBF(平均故障間隔)が500時間のシステムで、SLAの稼働率の目標を99.5%以上としている。MTBFは変わらないものとして、稼働率 = MTBF ÷ (MTBF + MTTR) で計算するとき、目標を満たすMTTR(平均修復時間)の最大の値に最も近いものはどれか。
  2. 工程の平均値が規格の中心からずれている場合に用いる工程能力指数はどれか。
  3. MTBF(平均故障間隔)の説明として正しいものはどれか。
  4. あるシステムで、30日間(720時間)の運用の間に障害が3回起き、障害による停止時間は合計6時間だった。この期間の実績から求めたMTBF(平均故障間隔)はどれか。

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