ASIL(自動車安全度水準)とは

えーしる

ISO 26262で、危険な事象ごとに重大度S・露出度E・制御可能性Cの3つから決める安全要求の水準。A〜Dの4段階でDが最も厳しく、リスクが低く割り当ての必要がないものはQMとされる。

「ASIL(自動車安全度水準)」は、1分野の10問の練習問題に出てきます(車載半導体と機能安全など)。

この用語の分野: 車載半導体と機能安全

ASIL(自動車安全度水準)の練習問題に挑戦

ISO 26262で、ハザード分析とリスクアセスメント(HARA)によりASILを決めるときに評価する3つの要素の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A重大度(S)・露出度(E)・制御可能性(C)
  2. B故障率(λ)・診断カバレッジ(DC)・フォールトトレラント時間間隔(FTTI)
  3. C部品の価格・生産台数・開発期間
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正解:A. 重大度(S)・露出度(E)・制御可能性(C)

ASILは、危険な事象ごとに、けがの重さを表す重大度S、その危険が起こりうる運転状況にさらされる頻度や時間を表す露出度E、運転者などが危険を回避できる可能性を表す制御可能性Cの3つを評価して決めます。例えば高速走行中に急にブレーキが効かなくなる事象は、重大度が高く回避も難しいので高いASILになります。故障率や診断カバレッジ、FTTIは、ASILが決まった後に、その要求を満たす設計を評価するときに使う量です。

ISO 26262のASILについての説明として正しいものはどれか。

  1. AAからDまであり、ASIL Aが最も厳しい要求を表す。QMはASIL Dよりもさらに厳しい要求を表す
  2. BAからDまであり、ASIL Dが最も厳しい要求を表す。リスクが十分に低い場合はQMとされ、通常の品質管理で対応する
  3. CAからDまであり、ASIL Dは最も故障率の高い部品を表す。QMは品質に問題がないので、試験をすべて省略してよい部品を表す
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正解:B. AからDまであり、ASIL Dが最も厳しい要求を表す。リスクが十分に低い場合はQMとされ、通常の品質管理で対応する

ASIL(Automotive Safety Integrity Level)はA・B・C・Dの4段階で、Dが最も厳しく、開発の手順や安全機構、故障率の目標などに高い要求が課されます。例えばエアバッグやブレーキ、ステアリングの制御の一部は、ASIL Dが求められることが多い代表例です。リスクが低く、ASILを割り当てる必要がない場合はQM(Quality Management)とされ、通常の品質管理のもとで開発します。QMでも品質の確保は必要で、試験を省いてよいわけではありません。

解説の中の「ASIL(自動車安全度水準)」

「ASIL(自動車安全度水準)」が出てくる問題(10問)

  1. ISO 26262で、ハザード分析とリスクアセスメント(HARA)によりASILを決めるときに評価する3つの要素の組み合わせとして正しいものはどれか。
  2. ISO 26262のASILについての説明として正しいものはどれか。
  3. ある危険な事象を評価したところ、重大度S3・露出度E4・制御可能性C3で、ASIL Dとなった。同じ事象で、制御可能性だけがC2(通常は多くの運転者が回避できる)であったとすると、ASILはどうなるか。
  4. ランダムハードウェア故障によって安全目標が侵害される確率の指標PMHFについて、ASIL Dの目標値の目安は10 FIT未満とされる。これを1時間あたりの確率で表すとどれか。
  5. 単一点故障指標(SPFM)について、ASIL Dで求められる目標値の目安として正しいものはどれか。
  6. ISO 26262のASILデコンポジション(分解)で、ASIL Dの安全要求を、十分に独立した2つの冗長な要素に分けて割り当てる組み合わせとして認められているものはどれか。
  7. 複数のECUの機能を1つの高性能なSoCに統合し、異なるASILのソフトウェアを一緒に動かすときに求められることとして正しいものはどれか。
  8. ISO 26262における「安全目標」の説明として正しいものはどれか。
  9. ISO 26262で区別されるランダムハードウェア故障とシステマティック故障の説明の組み合わせとして正しいものはどれか。
  10. 安全に関係するハードウェアの故障率の合計が1000 FITで、そのうち単一点故障と残余故障(安全機構で検出されずに残る故障)の故障率の合計が5 FITのとき、単一点故障指標(SPFM)はいくらか。

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