SLC・MLC・TLC・QLCの違い:寿命・速度・コストを比較
名前は、NAND型フラッシュの1つのセルが何ビットを記憶するかを表しています。1ビットがSLC、2ビットがMLC、3ビットがTLC、4ビットがQLCです。1セルに多くのビットを入れるほど、同じシリコン面積で容量が増え、1ビットあたりのコストが下がります。ただし、セルは電圧の段階をより細かく見分けなければならず、その間隔も狭くなります。そのため、SLCからQLCへ進むほど、書き換え寿命、速度、信頼性は悪くなります。
| 項目 | SLC | MLC | TLC | QLC |
|---|---|---|---|---|
| 1セルのビット数 | 1 | 2 | 3 | 4 |
| しきい値電圧の状態の数 | 2 | 4 | 8 | 16 |
| 書き換え寿命(書き込み/消去の回数) | 約5万〜10万回 | 数千〜1万回 | 数千回 | 約1,000回 |
| 書き込み速度 | 最も速い | 速い | やや遅い | 最も遅い |
| 読み出しの遅延 | 最も小さい | 小さい | やや大きい | 最も大きい |
| 誤り率とECC | 最も低い。軽い誤り訂正で足りる | 低い | 高め。強いECCが必要 | 最も高い。最も強いECCとリードリトライが必要 |
| 1ビットあたりのコスト | 最も高い | 高い | 安い | 最も安い |
| 同じ面積での容量 | 最も小さい | SLCの2倍 | SLCの3倍 | SLCの4倍 |
| 主な用途 | 産業用や航空宇宙向けのストレージ、企業向けの書き込みキャッシュ | 以前の企業向けや高級な民生用のSSD | 主流の民生用SSD、スマートフォン、メモリカード | 大容量で安いドライブ、読み出しが中心の保存用 |
数値は代表的な目安で、世代や製品によって異なります。