Cバンドとは

しーばんど

光ファイバ通信で使う波長1530〜1565 nm付近の帯域。石英ファイバの損失が最小(約0.2 dB/km)になり、エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)で増幅できるため、長距離通信や高密度な波長多重(DWDM)に使われる。

「Cバンド」は、1分野の4問の練習問題に出てきます(シリコンフォトニクスなど)。

この用語の分野: シリコンフォトニクス

Cバンドの練習問題に挑戦

長距離の光ファイバ通信で、波長1.55 µm付近(Cバンド)が広く使われる主な理由はどれか。

  1. A石英の光ファイバの損失が最も小さくなる波長帯だから
  2. Bシリコンが最も強く光を吸収し、受光器をつくりやすい波長帯だから
  3. C波長分散がゼロになり、パルスがまったく広がらない波長帯だから
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正解:A. 石英の光ファイバの損失が最も小さくなる波長帯だから

石英(SiO2)の光ファイバの損失は、短い波長ではレイリー散乱、長い波長では赤外吸収で増えるため、その間の1.55 µm付近で最小(約0.2 dB/km)になります。100 km進んでも損失は約20 dBで済み、エルビウム添加ファイバ増幅器(EDFA)で光のまま増幅できることも、長距離通信でCバンドが使われる理由です。標準的なシングルモードファイバで波長分散がほぼゼロになるのは1.31 µm付近(Oバンド)で、1.55 µmでは分散が残ります。シリコンはこの波長をほとんど吸収しません。

Cバンド(波長1.55 µm付近)の波長多重で、周波数の間隔100 GHzは、波長の間隔にするとおよそいくらか(Δλ ≈ λ² × Δf / c、c = 3×10⁸ m/s)。

  1. A約8 nm
  2. B約0.08 nm
  3. C約0.8 nm
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正解:C. 約0.8 nm

Δλ ≈ (1.55×10⁻⁶ m)² × 100×10⁹ Hz ÷ (3×10⁸ m/s) ≈ 0.8×10⁻⁹ m、すなわち約0.8 nmです。長距離・大容量の通信で使うDWDM(高密度波長多重)では、ITU-Tが定めた周波数の格子に沿って、100 GHz(約0.8 nm)や50 GHz(約0.4 nm)などの間隔で数十の波長を並べます。間隔が狭いため、レーザーの波長を温度制御などで精密に安定させる必要があります。光の周波数と波長は反比例するので、周波数で間隔を決めると、波長の間隔は短い波長ほどわずかに狭くなります。

解説の中の「Cバンド」

「Cバンド」が出てくる問題(4問)

  1. 長距離の光ファイバ通信で、波長1.55 µm付近(Cバンド)が広く使われる主な理由はどれか。
  2. Cバンド(波長1.55 µm付近)の波長多重で、周波数の間隔100 GHzは、波長の間隔にするとおよそいくらか(Δλ ≈ λ² × Δf / c、c = 3×10⁸ m/s)。
  3. チップの端面で光ファイバと結合するエッジカプラの、グレーティングカプラと比べた特徴として正しいものはどれか。
  4. リング共振器を使った光回路で、リングの近くにヒーターを設けて温度を制御することが多い理由はどれか。

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