シングルモードファイバとは

しんぐるもーどふぁいば

1つの伝搬モードだけを通す光ファイバで、コアの直径は約9 µm。モードによって伝わる速さが違うことによるパルスの広がり(モード分散)がないため、長距離や高速な通信に使われる。

「シングルモードファイバ」は、1分野の7問の練習問題に出てきます(シリコンフォトニクスなど)。

この用語の分野: シリコンフォトニクス

シングルモードファイバの練習問題に挑戦

標準的なシングルモードファイバから届く光をシリコンの光回路で受けるとき、偏光が問題になる理由として正しいものはどれか。

  1. Aファイバ中で偏光の向きが定まらない一方、シリコン導波路は偏光によって伝わり方が大きく異なるから
  2. Bファイバを通ると光が偏光をもたなくなり、シリコン導波路の中を伝わらなくなるから
  3. Cシリコン導波路は偏光によらず同じように光を通すが、受光器が片方の偏光しか検出できないから
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正解:A. ファイバ中で偏光の向きが定まらない一方、シリコン導波路は偏光によって伝わり方が大きく異なるから

標準的なシングルモードファイバは偏光を保持しないため、ファイバの曲げや温度の変化で、受信側に届く光の偏光の向きが変わります。一方、幅約0.5 µm、厚さ約0.22 µmのような扁平なシリコン導波路では、横に振動する偏光(TE)と縦に振動する偏光(TM)で実効屈折率や損失が大きく異なり、グレーティングカプラやリング共振器の特性も偏光で変わります。そこで、偏光を2つに分けて片方を回転させる素子や、両方の偏光を扱える2次元のグレーティングカプラなどの工夫が行われます。

シングルモードファイバをシリコンの光チップに固定するとき、レーザー光を実際に通して出力を測りながら位置を合わせるアクティブアライメントが行われることが多い理由はどれか。

  1. Aファイバのコアは直径50 µm以上と太く、外形を目で見て合わせると光が強すぎて受光器が壊れるから
  2. B光を通しながら固定するとファイバとチップの屈折率が一致し、位置がずれても損失が生じなくなるから
  3. Cモードが小さく、数 µm以下の位置ずれでも損失が大きく増えるので、最適な位置を実測で探す必要があるから
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正解:C. モードが小さく、数 µm以下の位置ずれでも損失が大きく増えるので、最適な位置を実測で探す必要があるから

シングルモードファイバのモードの直径は約10 µmで、モードの大きさが同じどうしでも、横に約2.5 µmずれると損失が約1 dB増えます。チップ側のモードがより小さい結合部では、許される位置ずれはサブマイクロメートルになります。外形を見て合わせるだけ(パッシブアライメント)では精度が足りない場合が多く、光を通して受光パワーが最大になる位置を探り、紫外線硬化樹脂などで固定します。ただし1本ずつ時間がかかり製造コストの大きな要因になるため、V溝などにはめ込むだけで合わせるパッシブアライメントの方式も研究・実用化が進んでいます。

解説の中の「シングルモードファイバ」

「シングルモードファイバ」が出てくる問題(7問)

  1. 標準的なシングルモードファイバから届く光をシリコンの光回路で受けるとき、偏光が問題になる理由として正しいものはどれか。
  2. シングルモードファイバをシリコンの光チップに固定するとき、レーザー光を実際に通して出力を測りながら位置を合わせるアクティブアライメントが行われることが多い理由はどれか。
  3. 長距離の光ファイバ通信で、波長1.55 µm付近(Cバンド)が広く使われる主な理由はどれか。
  4. データセンター内の比較的短い距離の光接続で、波長1.31 µm付近(Oバンド)がよく使われる理由として正しいものはどれか。
  5. エッジカプラで、チップの端に向かってシリコン導波路の幅を細くしていく逆テーパ構造が使われる理由はどれか。
  6. 光トランシーバで、4本のファイバに1波長ずつ信号を送る並列方式と、4つの波長を1本のファイバにまとめるCWDM方式の比較として正しいものはどれか。
  7. ラックをまたぐような数 m以上の高速な接続で、銅のケーブルや基板の配線より光ファイバが有利になる主な理由はどれか。

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