エッジカプラとは

えっじかぷら

チップの端面で光ファイバと突き合わせて光を結合させる素子。導波路の先端を細くした逆テーパなどで光のモードを広げてファイバに合わせる。広い波長帯域で損失が小さいが、端面の加工が必要で、ウエハのままでは検査しにくい。

「エッジカプラ」は、1分野の3問の練習問題に出てきます(シリコンフォトニクスなど)。

この用語の分野: シリコンフォトニクス

エッジカプラの練習問題に挑戦

チップの端面で光ファイバと結合するエッジカプラの、グレーティングカプラと比べた特徴として正しいものはどれか。

  1. Aチップの表面のどこにでも置けるが、結合できる波長範囲が数 nmと非常に狭い
  2. B端面の加工は不要だが、偏光によって損失が大きく変わるうえ、Oバンドの光しか通すことができない
  3. C広い波長範囲で損失を小さくしやすいが、端面の加工が必要で、ウエハのままでは測定しにくい
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正解:C. 広い波長範囲で損失を小さくしやすいが、端面の加工が必要で、ウエハのままでは測定しにくい

エッジカプラは、チップの端まで引き出した導波路とファイバを横から突き合わせて結合します。回折を使わないので波長への依存が小さく、OバンドとCバンドをまたぐような広い帯域で1〜2 dB程度以下の小さな損失を得やすく、偏光の違いにも対応しやすい方式です。その代わり、チップを切り出して端面をきれいに仕上げる必要があり、チップの端にしか置けず、ダイシング前のウエハのままでは光を入れにくいという制約があります。表面のどこにでも置けてウエハのまま測れるのはグレーティングカプラの特徴です。

エッジカプラで、チップの端に向かってシリコン導波路の幅を細くしていく逆テーパ構造が使われる理由はどれか。

  1. A導波路を細くすると光の閉じ込めが強まり、端面で光がまったく反射しなくなるから
  2. B導波路が細くなると光が周囲へ広がってモードが大きくなり、ファイバのモードに合わせやすくなるから
  3. C導波路を細くするとシリコンの屈折率が上がり、ファイバから光を引き込みやすくなるから
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正解:B. 導波路が細くなると光が周囲へ広がってモードが大きくなり、ファイバのモードに合わせやすくなるから

標準的なシングルモードファイバのモードの直径は約9〜10 µmですが、シリコン導波路のモードは1 µm以下と非常に小さく、そのまま突き合わせるとモードの形が合わずに大きな損失が出ます。導波路の幅を先端で100〜200 nm程度まで細くすると、シリコンが光を閉じ込めきれなくなり、光が周囲のクラッドへ大きく広がります。これによりモードを数 µm程度まで広げ、ファイバのモードに近づけます。細くすると閉じ込めはむしろ弱まり、材料の屈折率そのものは変わりません。

解説の中の「エッジカプラ」

「エッジカプラ」が出てくる問題(3問)

  1. チップの端面で光ファイバと結合するエッジカプラの、グレーティングカプラと比べた特徴として正しいものはどれか。
  2. エッジカプラで、チップの端に向かってシリコン導波路の幅を細くしていく逆テーパ構造が使われる理由はどれか。
  3. 光ファイバとシリコンの光回路をつなぐグレーティングカプラの利点として正しいものはどれか。

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