制御工学の基礎

サンプリング周期 Ts = 1 ms のデジタル制御では、D/A変換の0次ホールドが、およそ Ts/2 のむだ時間として働く。ゲイン交差周波数が100 Hzのとき、この遅れによる位相の遅れに最も近いものはどれか。

  1. A約0.31°
  2. B約2.9°
  3. C約18°
答えと解説を見る

正解:C. 約18°

むだ時間による位相の遅れは ωL なので、2π × 100 × 0.0005 ≈ 0.314 radで、度に直すと約18°です。0次ホールドは各サンプルの値を次のサンプルまで保つので、平均すると半周期遅れた信号になり、その位相の遅れは正確に ωTs/2 です。実際には計算の時間などの遅れも加わり、1サンプル分(Ts)遅れれば約36°になります。位相余裕を大きく減らさないよう、サンプリング周波数はゲイン交差周波数より十分(例えば10倍以上)高く選びます。

  • A. 0.314 radを、度に直さずにそのまま度として読んだ値です。
  • B. 角周波数 ω = 2πf ではなく、周波数 f = 100 Hzを使って計算した値です。
  • C. 正しい。サンプリング周波数がゲイン交差周波数の10倍しかないと、位相余裕が大きく減ります。
この分野を解く 分野ページへ

関連する計算ツール

制御工学の基礎の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

制御工学の基礎のほかの問題

  1. 極が s = −100 s⁻¹ にある連続時間の一次遅れ系を、サンプリング周期 Ts = 1 ms で離散化した。z = e^(sTs) の関係から求まる離散時間の極として最も近いものはどれか。
  2. モータの制御で、内側に電流(トルク)のループ、外側に速度のループを置くカスケード制御にする。設計の考え方として正しいものはどれか。
  3. スイッチング周波数500 kHzの降圧DC-DCコンバータで、出力電圧のフィードバックループを設計する。ゲイン交差周波数の選び方の目安として正しいものはどれか。
  4. シーケンス制御の説明として正しいものはどれか。
  5. フィードバック制御(閉ループ制御)の説明として正しいものはどれか。

この分野の比較