ラピダス(Rapidus)とは

らぴだす

2 nm世代の先端ロジック半導体の量産をめざして2022年に設立された日本の半導体製造会社。北海道千歳市に工場をもち、他社が設計したチップを製造するファウンドリとして2027年の量産開始を予定している。

「ラピダス(Rapidus)」は、1分野の1問の練習問題に出てきます(半導体産業・市場など)。

この用語の分野: 半導体産業・市場

ニュースに出た半導体用語 · 話題になった時期: 2025年4月〜2026年10月

ひとことで言うと

ラピダスは、2 nm世代の最先端ロジック半導体を日本国内で量産することをめざす半導体製造会社です。北海道千歳市の工場で2025年に試作を始め、2027年の量産開始を予定しています。

なぜ今話題なのか

日本に最先端ロジック半導体の量産工場をつくる国家的なプロジェクトとして、工場の進み具合、資金の調達、顧客の獲得がたびたび報道されています。

出典

どんな会社か

ラピダスは2022年8月に設立された、最先端のロジック半導体を受託製造するファウンドリをめざす会社です。米国IBMが開発した2 nm世代の技術をもとに、ナノシート型のGAAトランジスタを使うロジック半導体の製造を日本国内で立ち上げることを目標にしています。2022年12月にIBMとの戦略的パートナーシップを結び、ベルギーの研究機関imecとも協力しています。研究開発は、NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)のプロジェクトとして国の支援を受けています。

千歳の工場IIM-1

工場は北海道千歳市にあるIIM-1で、2023年9月に着工しました。2024年12月にEUV露光装置の搬入を始め、2025年4月に試作ライン(パイロットライン)の稼働を始めています。前工程の工場に加えて、同じ千歳市内で後工程の研究開発拠点も運用しており、2026年4月にはチップレットやパッケージの設計・製造を担うRapidus Chiplet Solutionsを開設しました。

枚葉処理で製造期間を短くする

ラピダスは、前工程のすべての工程をウエハ1枚ずつ処理する枚葉処理で行う方針を掲げています。複数のウエハをまとめて処理するバッチ処理と比べて、ウエハ1枚ごとにデータを取り、条件をすぐに調整しやすくなります。設計から前工程・後工程までを短い期間でつなぐ事業モデルをRUMS(Rapid and Unified Manufacturing Service)と呼び、製造にかかる期間(TAT)の短さで、規模の大きい既存のファウンドリとの差別化をめざしています。

量産までの道のり

2025年7月には、IIM-1で試作した2 nm世代のGAAトランジスタが電気的に動作することを確認したと発表しました。量産の開始は2027年の予定です。ファウンドリとして事業を成り立たせるには、トランジスタの性能だけでなく、顧客が設計に使うPDK(プロセスデザインキット)、設計を支援する企業との連携、安定した歩留まりが欠かせません。2026年10月には、設計会社などと連携する枠組み「Rapidus CORE」を発表しました。

既存技術との違い

半導体工場では、熱処理や洗浄などで複数のウエハをまとめて処理するバッチ処理も広く使われています。ラピダスは前工程をすべてウエハ1枚ずつの枚葉処理で行い、設計から前工程・後工程までを短い期間でつなぐ事業モデル(RUMS)を掲げて、製造にかかる期間(TAT)の短さを強みにしようとしています。ファウンドリ・ファブレス・IDMといった業界の分業は、ファウンドリの用語ページで解説しています。

ラピダス(Rapidus)の練習問題に挑戦

2022年に設立され、北海道千歳市で2 nm世代の先端ロジック半導体の量産を目指している日本の企業はどれか。

  1. Aキオクシア
  2. Bラピダス(Rapidus)
  3. Cルネサス エレクトロニクス
答えと解説を見る

正解:B. ラピダス(Rapidus)

ラピダスは、トヨタ自動車やソニーグループなど日本の主要企業8社の出資と政府の大規模な支援を受けて2022年に設立され、米国IBMなどと協力して2 nm世代のロジック半導体の開発を進めています。北海道千歳市に工場を建設し、2025年に試作ラインを稼働させ、2027年ごろの量産開始を目指しています。キオクシアはNANDフラッシュ、ルネサスはマイコンの大手です。

よくある質問

ラピダスとはどんな会社ですか?

2022年に設立された日本の半導体製造会社で、他社が設計した2 nm世代のロジック半導体を受託製造するファウンドリをめざしています。工場は北海道千歳市にあり、2027年の量産開始を予定しています。

ラピダスはいつ量産を始めますか?

会社は2027年に量産を始める計画を示しています。2025年4月に試作ラインの稼働を始め、2025年7月に2 nm世代のGAAトランジスタの動作を確認したと発表しました。

ラピダスの2 nmとTSMCの2 nmは何が違いますか?

どちらもナノシート型のGAAトランジスタを使う世代です。ラピダスはIBMの技術をもとにしており、前工程をすべて枚葉処理で行って製造期間(TAT)を短くすることを特徴として掲げています。

解説の中の「ラピダス(Rapidus)」

「ラピダス(Rapidus)」が出てくる問題(1問)

  1. 2022年に設立され、北海道千歳市で2 nm世代の先端ロジック半導体の量産を目指している日本の企業はどれか。

半導体産業・市場の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

関連する用語

GAA(ゲートオールアラウンド) ナノシート EUV露光 チップレット マイコン(マイクロコントローラ) IDM(垂直統合型デバイスメーカー) ASIC(特定用途向けIC) SoC(システムオンチップ) MPW(マルチプロジェクトウエハ) OSAT

ニュースに出た用語の一覧へ

用語集の一覧へ