絶対最大定格とは

ぜったいさいだいていかく

一瞬でも超えると破壊や劣化のおそれがある、電圧・電流・温度などの限界値。この範囲内でも正しく動くことは保証されず、通常は推奨動作条件の中で使う。

「絶対最大定格」は、1分野の4問の練習問題に出てきます(データシートの読み方など)。

この用語の分野: データシートの読み方

絶対最大定格の練習問題に挑戦

データシートの「絶対最大定格」と「推奨動作条件」の違いとして正しいものはどれか。

  1. A絶対最大定格の範囲内であれば壊れないうえ、電気的特性表に書かれた値もすべてそのまま保証される
  2. B絶対最大定格は超えると壊れるおそれのある限界値で、特性が保証されるのは推奨動作条件の範囲内である
  3. C推奨動作条件は連続して動作させるときの上限で、絶対最大定格は短時間であれば常用してよい上限である
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正解:B. 絶対最大定格は超えると壊れるおそれのある限界値で、特性が保証されるのは推奨動作条件の範囲内である

絶対最大定格は、一瞬でも超えると破壊や劣化のおそれがある限界の値で、この範囲内なら壊れないというだけで、正しく動くことは保証していません。電気的特性表の値が保証されるのは推奨動作条件の範囲内です。例えば3.3 V品で、電源電圧の絶対最大定格が −0.3〜4.6 V、推奨動作条件が 3.0〜3.6 V のように規定されます。設計では推奨動作条件の中で使い、絶対最大定格はノイズやサージを含めても超えないことを確認します。

試作中の基板で、電源電圧が絶対最大定格を一瞬だけ超えるサージが見つかった。ICはその後も正常に動いている。考え方として適切なものはどれか。

  1. A内部が劣化している可能性があり信頼性は保証されないので、サージを対策したうえでICも交換して評価する
  2. B正常に動いている以上は損傷がないと判断してよく、とくに対策をしないまま量産へ進めてよい
  3. C絶対最大定格は連続して加えたときの値なので、ごく短時間であれば超えてもとくに問題にはならない
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正解:A. 内部が劣化している可能性があり信頼性は保証されないので、サージを対策したうえでICも交換して評価する

絶対最大定格は、時間の長さにかかわらず一瞬でも超えてはならない値です。超えた直後に動いていても、ゲート絶縁膜や接合、保護素子が部分的に傷み、リーク電流の増加や寿命の低下として後から不良が現れることがあります。そのため、超えた部品は信頼性の保証外として交換し、TVSダイオードやフィルタなどでサージを抑えてから評価をやり直します。データシートには「定格を超えるストレスは永久的な損傷を与えることがある」といった注記があるのが一般的です。

解説の中の「絶対最大定格」

「絶対最大定格」が出てくる問題(4問)

  1. データシートの「絶対最大定格」と「推奨動作条件」の違いとして正しいものはどれか。
  2. 試作中の基板で、電源電圧が絶対最大定格を一瞬だけ超えるサージが見つかった。ICはその後も正常に動いている。考え方として適切なものはどれか。
  3. 電源が入っていないICの入力端子に、ほかの回路から3.3 Vの信号が加わったときに起こりうることとして正しいものはどれか。
  4. 単電源5 Vで使うオペアンプのデータシートに、入力同相電圧範囲が「0 V〜(V+ − 1.5 V)」と書かれている。正しいものはどれか。

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