共通鍵暗号とは

きょうつうかぎあんごう

暗号化と復号に同じ鍵を使う暗号方式。対称鍵暗号や秘密鍵暗号とも呼ぶ。計算が軽く大量のデータを速く暗号化できるが、通信の相手と鍵を安全に共有する方法(鍵配送)が課題になる。AESが代表的。

「共通鍵暗号」は、2分野の5問の練習問題に出てきます(情報セキュリティの基礎, 量子コンピュータのハードウェアなど)。

この用語の分野: 情報セキュリティの基礎

共通鍵暗号の練習問題に挑戦

共通鍵暗号の特徴として正しいものはどれか。

  1. A暗号化と復号に別々の鍵を使い、暗号化の鍵は公開してよい
  2. B暗号化と復号に同じ鍵を使い、処理が速いが、通信の相手と安全に鍵を共有する方法が問題になる
  3. C鍵を使わずに、決まった手順だけでデータを変換するので、手順を知られなければ安全である
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正解:B. 暗号化と復号に同じ鍵を使い、処理が速いが、通信の相手と安全に鍵を共有する方法が問題になる

共通鍵暗号は、暗号化と復号に同じ鍵を使う方式で、AESが代表的です。計算が軽く、大量のデータを速く暗号化できるので、通信やディスクの暗号化の本体に使われています。一方で、送り手と受け手が同じ鍵を、第三者に知られないように前もって共有しておく必要があり、この鍵配送の問題が弱点です。暗号化と復号に別々の鍵を使い、暗号化の鍵を公開できるのは公開鍵暗号です。また、現代の暗号は、手順(アルゴリズム)が公開されていても、鍵が秘密である限り安全であるように設計されます(ケルクホフスの原理)。

50人のメンバーが、2人ずつの組のすべてで、ほかのメンバーに内容を知られずに暗号の通信をしたい。共通鍵暗号を使う場合に必要な鍵の数と、公開鍵暗号を使う場合に必要な鍵の数(公開鍵と秘密鍵の合計)の組み合わせとして正しいものはどれか。

  1. A共通鍵暗号は1225個、公開鍵暗号は100個
  2. B共通鍵暗号は2450個、公開鍵暗号は100個
  3. C共通鍵暗号は100個、公開鍵暗号は1225個
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正解:A. 共通鍵暗号は1225個、公開鍵暗号は100個

共通鍵暗号では、2人の組ごとに別々の鍵が必要です。同じ鍵を3人以上で使うと、ほかのメンバーにも内容が読めてしまうからです。n人から2人を選ぶ組の数は n(n−1)/2 なので、50人では 50 × 49 / 2 = 1225個です。公開鍵暗号では、各人が公開鍵と秘密鍵を1つずつ持てば、誰に送るときも相手の公開鍵で暗号化できるので、鍵は 2n = 2 × 50 = 100個で済みます。人数が増えると、共通鍵暗号の鍵の数は人数のおよそ2乗に比例して増えるのに対し、公開鍵暗号は人数に比例するだけです。これが公開鍵暗号で鍵の管理が楽になる理由の1つです。

解説の中の「共通鍵暗号」

「共通鍵暗号」が出てくる問題(5問)

  1. 共通鍵暗号の特徴として正しいものはどれか。
  2. 50人のメンバーが、2人ずつの組のすべてで、ほかのメンバーに内容を知られずに暗号の通信をしたい。共通鍵暗号を使う場合に必要な鍵の数と、公開鍵暗号を使う場合に必要な鍵の数(公開鍵と秘密鍵の合計)の組み合わせとして正しいものはどれか。
  3. 並び順に規則のない100万件のデータから条件に合う1件を探すとき、グローバーのアルゴリズムで必要な問い合わせ(オラクルの呼び出し)の回数のオーダーとして、最も近いものはどれか。
  4. 大規模な誤り耐性量子コンピュータが実現したとき、ショアのアルゴリズムによって安全性が大きく損なわれると考えられている暗号はどれか。
  5. 大きなファイルを相手に暗号化して送るとき、よく使われるハイブリッド暗号方式の手順として正しいものはどれか。

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