量子コンピュータのハードウェア

共振周波数に合わせたマイクロ波のパルスで量子ビットを回転させるとき、ラビ周波数(|0⟩と|1⟩の間を1往復する周波数)が10 MHzであった。|0⟩から、|0⟩と|1⟩の振幅の大きさが等しい重ね合わせを作る π/2 パルスの長さはどれか。

  1. A25 ns
  2. B50 ns
  3. C100 ns
答えと解説を見る

正解:A. 25 ns

マイクロ波を当て続けると、|1⟩にいる確率は sin²(Ωt/2)(Ω = 2π × 10 MHz)のように振動し、1往復の周期は 1 ÷ 10 MHz = 100 ns です。回転角 Ωt が π/2 になるのは t = 25 ns で、このとき|1⟩にいる確率は50%です。回転角が π(50 ns)なら|0⟩が|1⟩に入れ替わる X ゲート(π パルス)、2π(100 ns)なら元の|0⟩に戻ります。回転角はパルスの振幅と長さで決まるので、マイクロ波の振幅や時間の誤差は、そのままゲートの誤りになります。

  • A. 正しい。100 ns の周期の4分の1で、回転角が π/2 になります。
  • B. 回転角が π になる長さで、|0⟩が|1⟩に入れ替わる π パルスです。
  • C. ラビ振動の1周期で、回転角が 2π になって元の|0⟩に戻ります。
この分野を解く 分野ページへ

量子コンピュータのハードウェアの参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

量子コンピュータのハードウェアのほかの問題

  1. 超伝導量子ビットの読み出しに広く使われる分散読み出しの仕組みとして、正しいものはどれか。
  2. 超伝導量子ビットの読み出しで、周波数の異なる複数の読み出し用共振器を1本の伝送線路につなぐ周波数多重化が使われる主な目的はどれか。
  3. 10 mKの段から1 µWの熱を汲み出して300 Kに捨てるとき、カルノーの限界で必要な最小の仕事率に最も近いものはどれか。
  4. 量子ビットの制御回路を4 K前後で動かすクライオ CMOS の設計で考慮すべき、低温での MOSFET の特性の変化として正しいものはどれか。
  5. イオントラップ方式の量子コンピュータの特徴として正しいものはどれか。