量子コンピュータのハードウェア

超伝導量子ビットの読み出しで、周波数の異なる複数の読み出し用共振器を1本の伝送線路につなぐ周波数多重化が使われる主な目的はどれか。

  1. A1つの量子ビットを複数の周波数で同時に読み、測定の誤りをなくすため
  2. B共振器の周波数をそろえることで、量子ビットどうしのクロストークをなくすため
  3. C冷凍機の中を通す配線や増幅器の数を減らし、熱の流入と装置の規模を抑えるため
答えと解説を見る

正解:C. 冷凍機の中を通す配線や増幅器の数を減らし、熱の流入と装置の規模を抑えるため

量子ビットごとに読み出し用の同軸ケーブルと極低温の増幅器を用意すると、量子ビットが増えるにつれて、配線の本数と熱の流入、装置の大きさが問題になります。周波数多重化では、例えば6〜7 GHzの範囲に周波数をずらした共振器を数個から十個程度、1本の伝送線路につなぎ、複数の周波数を合わせたマイクロ波を送って、まとめて読み出します。こうすると、1本の線と1台の増幅器を複数の量子ビットで共有できます。周波数の間隔を十分にとらないと信号が混ざるので、使える帯域と共振器の数の兼ね合いがあります。

  • A. 1つの量子ビットに1つの共振器を割り当て、複数の量子ビットをまとめて読むのが目的です。
  • B. 共振器の周波数はそろえるのではなく、ずらして区別します。
  • C. 正しい。1本の線と1台の増幅器を、複数の量子ビットで共有できます。
この分野を解く 分野ページへ

量子コンピュータのハードウェアの参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

量子コンピュータのハードウェアのほかの問題

  1. 10 mKの段から1 µWの熱を汲み出して300 Kに捨てるとき、カルノーの限界で必要な最小の仕事率に最も近いものはどれか。
  2. 量子ビットの制御回路を4 K前後で動かすクライオ CMOS の設計で考慮すべき、低温での MOSFET の特性の変化として正しいものはどれか。
  3. イオントラップ方式の量子コンピュータの特徴として正しいものはどれか。
  4. 超伝導方式とイオントラップ方式を比べた説明として、最も適切なものはどれか。
  5. 中性原子方式の量子コンピュータの説明として、正しいものはどれか。