パワーエレクトロニクス回路

インバータで駆動している誘導電動機を、周波数を下げて急に減速させたときに起こりうることと、その対策の組み合わせとして、正しいものはどれか。

  1. A回転子が同期速度より速くなって発電機として働き、戻ってきたエネルギーで直流の電圧が上がるので、制動抵抗で消費するか電源に回生する
  2. B減速の間は電動機の電流が0になって電源から切り離された状態になるので、特に何も起こらず、対策も要らない
  3. C減速の間はインバータの直流の電圧が急に0まで下がってしまうので、平滑コンデンサを取り外して、電圧の変動そのものが起きないようにしておく
答えと解説を見る

正解:A. 回転子が同期速度より速くなって発電機として働き、戻ってきたエネルギーで直流の電圧が上がるので、制動抵抗で消費するか電源に回生する

周波数を急に下げると同期速度が下がり、回転子は慣性でそれより速く回るので、すべりが負になり、誘導電動機は発電機として働きます。発電したエネルギーは、インバータのダイオードを通って直流の側に戻り、平滑コンデンサを充電して直流の電圧を上げます。電圧が上がりすぎると素子が壊れるので、制動抵抗をスイッチでつないで熱として消費するか、電源に電力を戻す回生のコンバータを使います。電車や電気自動車では、このエネルギーを架線や電池に戻す回生ブレーキで、エネルギーを節約しています。

  • A. 正しい。減速のエネルギーが直流の側に戻るので、その処理が必要です。
  • B. 減速の間も電流は流れ、エネルギーが電動機からインバータへ戻ってきます。
  • C. 直流の電圧はむしろ上がります。平滑コンデンサは取り外せません。
この分野を解く 分野ページへ

関連する計算ツール

パワーエレクトロニクス回路の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

パワーエレクトロニクス回路のほかの問題

  1. 理想変圧器で一次側の電圧を二次側で低い電圧に変換したときの、一次側と二次側の電流の関係として、正しいものはどれか。
  2. 4個のダイオードでつくる単相のブリッジ整流回路に交流を加えたとき、ある半周期に電流が流れる経路として、正しいものはどれか。
  3. 三相交流を6個のダイオードのブリッジで整流する三相全波整流回路の出力の特徴として、正しいものはどれか。
  4. 実効値100 Vの正弦波交流を、理想的なダイオードのブリッジで全波整流した。平滑コンデンサがないときの出力電圧の平均値に最も近いものはどれか。
  5. コンデンサが、脈動の1周期の間、負荷の電流をすべて供給するとして見積もる。50 Hzの交流を全波整流し、10,000 µFの平滑コンデンサで平滑して、一定の2 Aの電流を負荷に流すとき、出力電圧の脈動(山から谷まで)のおおよその値はどれか。

この分野の比較