ジョセフソン接合とは

じょせふそんせつごう

2つの超伝導体で、厚さ1〜2 nm 程度の薄い絶縁膜などを挟んだ構造。電圧を生じずに超伝導電流が流れ、損失のない非線形なインダクタとして働く。超伝導量子ビットや、超高感度の磁気センサ(SQUID)、電圧標準などに使われる。量子ビットでは、アルミニウムとその酸化膜で作るのが一般的。

「ジョセフソン接合」は、1分野の3問の練習問題に出てきます(量子コンピュータのハードウェアなど)。

この用語の分野: 量子コンピュータのハードウェア

ジョセフソン接合の練習問題に挑戦

超伝導量子ビット(トランズモン)が量子ビットとして働くために欠かせない素子はどれか。

  1. Apn接合ダイオード
  2. Bフローティングゲートをもつ MOSFET
  3. Cジョセフソン接合
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正解:C. ジョセフソン接合

ジョセフソン接合は、2つの超伝導体で厚さ1〜2 nm程度の薄い絶縁膜を挟んだ構造で、電圧を生じずに超伝導電流が流れ、損失のない非線形なインダクタとして働きます。トランズモンは、この接合とキャパシタを組み合わせた共振回路です。通常のコイルとキャパシタの LC 共振回路ではエネルギー準位が等間隔に並ぶので、|0⟩と|1⟩の間の遷移だけを選んで操作できませんが、接合の非線形性によって準位の間隔が不等間隔になり、最も低い2つの準位を量子ビットとして使えます。接合は、アルミニウムと、その表面を酸化したアルミニウム酸化膜で作るのが一般的です。

|0⟩→|1⟩の遷移周波数が5.0 GHz、非調和性(|1⟩→|2⟩の周波数から|0⟩→|1⟩の周波数を引いた値)が −200 MHzのトランズモンで、|1⟩→|2⟩の遷移周波数はどれか。

  1. A4.8 GHz
  2. B5.0 GHz
  3. C5.2 GHz
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正解:A. 4.8 GHz

|1⟩→|2⟩の周波数は 5.0 GHz + (−0.2 GHz) = 4.8 GHz です。ジョセフソン接合の非線形性によって、上の準位ほど間隔が少しずつ狭くなるので、|1⟩→|2⟩の周波数は低くなります。5.0 GHzのマイクロ波で操作しても、4.8 GHzの遷移とは周波数がずれているので、量子ビットの外の|2⟩に漏れにくくなります。ただし、パルスを短くしすぎると周波数の広がりが200 MHzに近づいて|2⟩への漏れが増えるので、パルスの形を工夫します。

解説の中の「ジョセフソン接合」

「ジョセフソン接合」が出てくる問題(3問)

  1. 超伝導量子ビット(トランズモン)が量子ビットとして働くために欠かせない素子はどれか。
  2. |0⟩→|1⟩の遷移周波数が5.0 GHz、非調和性(|1⟩→|2⟩の周波数から|0⟩→|1⟩の周波数を引いた値)が −200 MHzのトランズモンで、|1⟩→|2⟩の遷移周波数はどれか。
  3. 超伝導量子ビットのエネルギー緩和時間 T1 を制限する要因のうち、薄膜の成膜や表面処理などの製造プロセスと特に関係が深いものはどれか。

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