アドミニストレーティブディスタンスとは

あどみにすとれーてぃぶでぃすたんす

同じ宛先・同じプレフィックス長の経路を、静的経路やOSPF、RIPなど複数の情報源から得たときに、どれを経路表に入れるかを決めるための、情報源ごとの優先度の値。値が小さいほど優先される。プレフィックス長が違う経路どうしの選択には使われず、そちらはロンゲストマッチで決まる。呼び方や既定値は、機器のメーカーによって異なる。

「アドミニストレーティブディスタンス」は、1分野の2問の練習問題に出てきます(ネットワークの設計と運用など)。

この用語の分野: ネットワークの設計と運用

アドミニストレーティブディスタンスの練習問題に挑戦

あるルータは、同じ宛先 192.168.50.0/24 への経路を、OSPFとRIPの両方から学んだ。このルータでは、経路の情報源ごとの優先度を表すアドミニストレーティブディスタンス(値が小さいほど優先)が、OSPFは110、RIPは120である。経路表に入る経路として正しいものはどれか。

  1. A両方の経路を経路表に入れ、パケットごとに交互に使う
  2. BRIPの経路だけを入れる
  3. COSPFの経路だけを入れる
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正解:C. OSPFの経路だけを入れる

OSPFのコストとRIPのホップ数のように、ルーティングプロトコルによって経路の良さを表す値(メトリック)の意味が違うので、そのままでは比べられません。そこで、同じ宛先・同じプレフィックス長の経路が複数の情報源から得られたときは、情報源ごとの信頼の度合いであるアドミニストレーティブディスタンスの小さい方を採用します。ここではOSPFの110がRIPの120より小さいので、OSPFの経路が経路表に入ります。直接つながっているネットワークは0、静的経路は1のように、人が設定したものほど小さい値にするのが一般的ですが、呼び方や既定値は機器のメーカーによって違います。

ルータの経路表に、静的経路の 10.0.0.0/8(次の転送先はルータA、アドミニストレーティブディスタンス1)、OSPFで学んだ 10.1.0.0/16(ルータB、110)、RIPで学んだ 10.1.1.0/24(ルータC、120)の3つが入っている。宛先が 10.1.1.5 のパケットが送られるルータはどれか。

  1. AルータA(静的経路)
  2. BルータB(OSPFの経路)
  3. CルータC(RIPの経路)
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正解:C. ルータC(RIPの経路)

3つの経路はプレフィックス長が違うので、どれも別の経路として経路表に入っています。パケットを転送するときは、宛先に一致する経路のうちプレフィックスが最も長いものを選び、アドミニストレーティブディスタンスは比べません。10.1.1.5 は3つすべてに一致しますが、最も長い /24 のRIPの経路が選ばれ、ルータCに送られます。アドミニストレーティブディスタンスが使われるのは、同じ宛先・同じプレフィックス長の経路のうち、どれを経路表に入れるかを決めるときだけです。

解説の中の「アドミニストレーティブディスタンス」

「アドミニストレーティブディスタンス」が出てくる問題(2問)

  1. あるルータは、同じ宛先 192.168.50.0/24 への経路を、OSPFとRIPの両方から学んだ。このルータでは、経路の情報源ごとの優先度を表すアドミニストレーティブディスタンス(値が小さいほど優先)が、OSPFは110、RIPは120である。経路表に入る経路として正しいものはどれか。
  2. ルータの経路表に、静的経路の 10.0.0.0/8(次の転送先はルータA、アドミニストレーティブディスタンス1)、OSPFで学んだ 10.1.0.0/16(ルータB、110)、RIPで学んだ 10.1.1.0/24(ルータC、120)の3つが入っている。宛先が 10.1.1.5 のパケットが送られるルータはどれか。

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