データシートの読み方

データシートに RDS(on) = 10 mΩ(Tj = 25 ℃、VGS = 10 V)とあるシリコンのパワーMOSFETを、Tj = 125 ℃付近で使うときの考え方として正しいものはどれか。

  1. A半導体は温度が上がると抵抗が下がるので、25 ℃での値で見積もっておけば安全側になる
  2. BRDS(on)は高温ほど大きくなるので、温度特性のグラフで高温での値に補正して損失を見積もる
  3. CRDS(on)は温度にほとんど依存しないので、表の値をそのまま導通損失の計算に使える
答えと解説を見る

正解:B. RDS(on)は高温ほど大きくなるので、温度特性のグラフで高温での値に補正して損失を見積もる

シリコンのパワーMOSFETのRDS(on)は、温度が上がるとキャリアの移動度が下がるため大きくなり、125 ℃では25 ℃のおよそ1.5〜2倍になるのが一般的です。データシートには、25 ℃を1とした正規化RDS(on)の温度特性グラフが載っています。導通損失 I²R を25 ℃の値で計算すると損失を過小評価し、発熱でさらに抵抗が上がる悪循環を見落とします。この正の温度係数は、並列接続した素子の電流を均等にする方向にはたらく利点もあります。

この分野を解く 分野ページへ

データシートの読み方の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

データシートの読み方のほかの問題

  1. VGS(th) = 1.0〜2.5 V(ID = 250 µA)と規定されたMOSFETについて正しいものはどれか。
  2. 総ゲート電荷 Qg = 50 nC のMOSFETを、ゲート電圧10 V、スイッチング周波数100 kHzで駆動するとき、ゲートの駆動に必要な電力はおよそいくらか。
  3. パワーMOSFETの安全動作領域(SOA)のグラフの読み方として正しいものはどれか。
  4. ダイオードのデータシートにある逆回復時間 trr について正しいものはどれか。
  5. スルーレートが0.5 V/µsのオペアンプで、振幅(ピーク値)10 Vの正弦波をひずませずに出力できる最大の周波数はおよそいくらか。