ロードバランサとは

ろーどばらんさ

利用者からの要求を複数のサーバに振り分けて、負荷を分散する装置やソフトウェア。各サーバの状態を定期的に確かめ(ヘルスチェック)、故障したサーバを振り分けの対象から外すので、冗長化の役割も果たす。ロードバランサ自体も、冗長化しないと単一障害点になる。

「ロードバランサ」は、3分野の3問の練習問題に出てきます(Web技術の基礎, システム構成と信頼性設計, クラウドとコンテナの基礎など)。

この用語の分野: システム構成と信頼性設計

ロードバランサの練習問題に挑戦

ロードバランサの後ろに3台のアプリケーションサーバを置き、リクエストを順番に各サーバへ振り分けている(ラウンドロビン)。ログインした利用者のセッションの情報は、ログインを処理したサーバのメモリだけに保存している。起こりやすい問題と対策の組み合わせとして、適切なものはどれか。

  1. Aほかのサーバに振り分けられるとセッションが見つからず、ログインが切れたように見える。セッションを全サーバが使える共有の場所に置く
  2. B3台のサーバが同じセッションIDを別々に発行して衝突する。セッションIDを短い連番にして、利用者がIDを覚えやすいようにする
  3. CロードバランサはCookieを読めないので、HTTPSが使えなくなる。ロードバランサとサーバの間の通信を暗号化しないようにする
答えと解説を見る

正解:A. ほかのサーバに振り分けられるとセッションが見つからず、ログインが切れたように見える。セッションを全サーバが使える共有の場所に置く

セッションの情報が1台のサーバのメモリにしかないと、次のリクエストが別のサーバに振り分けられたとき、そのサーバは利用者を見分けられません。対策の1つは、セッションを、どのサーバからも読み書きできる共有の記憶場所(インメモリのデータストアやデータベース)に置くことです。もう1つは、同じ利用者のリクエストを同じサーバに振り分け続けるセッション維持(スティッキーセッション)ですが、そのサーバが止まるとセッションが失われ、負荷も偏りやすくなります。サーバが状態を持たないようにしておくと、台数を増やしたり減らしたりしやすくなります。

2台のロードバランサ(負荷分散装置)を冗長化し、その配下にWebサーバを3台置き、すべてのWebサーバが1台のデータベースサーバを使うシステムがある。ここに挙げた機器のうち、単一障害点(そこが止まるとシステム全体が止まる箇所)となっているものはどれか。

  1. Aロードバランサ
  2. BWebサーバ
  3. Cデータベースサーバ
答えと解説を見る

正解:C. データベースサーバ

単一障害点(SPOF)は、そこが1か所止まるだけでシステム全体が止まってしまう箇所です。ロードバランサは2台で冗長化され、Webサーバは3台あってロードバランサが故障したサーバを振り分けの対象から外せるので、どれか1台が止まっても処理を続けられます。データベースサーバは1台しかなく、すべてのWebサーバが使うので、止まるとシステム全体が止まります。データベースサーバもクラスタ構成などで冗長化すれば、この単一障害点をなくせます。

解説の中の「ロードバランサ」

「ロードバランサ」が出てくる問題(3問)

  1. ロードバランサの後ろに3台のアプリケーションサーバを置き、リクエストを順番に各サーバへ振り分けている(ラウンドロビン)。ログインした利用者のセッションの情報は、ログインを処理したサーバのメモリだけに保存している。起こりやすい問題と対策の組み合わせとして、適切なものはどれか。
  2. 2台のロードバランサ(負荷分散装置)を冗長化し、その配下にWebサーバを3台置き、すべてのWebサーバが1台のデータベースサーバを使うシステムがある。ここに挙げた機器のうち、単一障害点(そこが止まるとシステム全体が止まる箇所)となっているものはどれか。
  3. 本番と同じ構成の環境を2つ用意し、一方で現在の版を動かしたまま、もう一方に新しい版を入れて確かめてから、ロードバランサの向き先を一度に切り替える。問題があれば、向き先を戻してすぐに元の版に戻す。このリリースの方法はどれか。

システム構成と信頼性設計の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

関連する用語

単一障害点(SPOF) ブルーグリーンデプロイメント カナリアリリース RTO(目標復旧時間) RPO(目標復旧時点) 差分バックアップ スケールアウト 増分バックアップ デュアルシステム デュプレックスシステム

用語集の一覧へ