無線通信の基礎
無線通信で、建物などで反射した電波が経路の長さの違いによって遅れて届き、直接届いた電波と干渉して、場所や周波数によって受信電力が大きく落ち込む現象はどれか。
- Aドップラー効果
- Bマルチパスフェージング
- C回折
答えと解説を見る
正解:B. マルチパスフェージング
電波は、建物や地面で反射・回折して、長さの違う複数の経路(マルチパス)を通って届きます。経路ごとに位相がずれるため、強め合う場所と打ち消し合う場所ができ、受信電力が数十dBも落ち込むことがあります。これをマルチパスフェージングと呼び、端末が動くと受信電力は時間とともに激しく変わります。対策には、複数のアンテナで受けるダイバーシティや、OFDMのように多数の周波数に分けて送る方式、誤り訂正符号などがあります。
- A. 送信側や受信側が動くことで、受信する周波数がずれる現象です。フェージングの変化の速さには関係しますが、干渉による落ち込みそのものではありません。
- B. 正しい。複数の経路を通った電波が干渉して、受信電力が落ち込みます。
- C. 電波が障害物の陰に回り込む現象です。見通せない場所にも電波が届く理由の一つですが、干渉による落ち込みそのものではありません。