ハードウェアセキュリティの最新動向
DRAMの中のTRR(ターゲットロウリフレッシュ)によるロウハンマーへの対策が、研究で回避されたことがある理由として、正しいものはどれか。
- ATRRはリフレッシュを止めてしまう仕組みなので、TRRが働いている間は、かえってすべての行のビットが反転しやすくなったから
- BTRRはECCを無効にしてから動く仕組みなので、TRRが働くたびに訂正できない誤りが増え、そこから攻撃されたから
- C追跡できる行の数に限りがあり、多くの行を活性化すると見逃される行が出るうえ、2行離れた行で反転が起きる場合もあったから
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正解:C. 追跡できる行の数に限りがあり、多くの行を活性化すると見逃される行が出るうえ、2行離れた行で反転が起きる場合もあったから
DRAMの中のTRRは、回路の面積の制約から、頻繁に活性化された行を少数だけ記録し、その隣の行を余分にリフレッシュする作りのものが多くありました。2020年に公表されたTRRespassでは、多くの行を順に活性化する方法で記録が追いつかなくなり、守られない行でビットが反転することが示されました。2021年に公表されたHalf-Doubleでは、2行離れた行でも反転が起き、隣の行を守るための余分なリフレッシュ(活性化)自体が、その外側の行への干渉に加わりうることが示されました。こうした結果から、すべての行の活性化を正確に数える仕組みや、システム全体での多層の対策が求められるようになりました。
- A. TRRはリフレッシュを止めるのではなく、狙われた行の隣を余分にリフレッシュします。
- B. TRRはECCとは別の仕組みで、ECCを無効にはしません。
- C. 正しい。追跡できる数の限界と、離れた行への影響の両方が示されました。