tracerouteとは

とれーするーと

宛先までの経路上にあるルータを順に調べるコマンド。IPヘッダのTTLを1、2、3…と増やしながらパケットを送り、TTLが0になったルータが返すICMPの時間超過のメッセージから、各ルータのアドレスと往復の時間を表示する。Windowsでは tracert という名前。ICMPを返さないルータは「*」と表示されるが、それだけで通信の障害とは限らない。

「traceroute」は、2分野の3問の練習問題に出てきます(ネットワークの設計と運用, ネットワークの基礎など)。

この用語の分野: ネットワークの設計と運用

tracerouteの練習問題に挑戦

tracerouteで、送信元から数えて4台目のルータから、ICMPの時間超過(Time Exceeded)のメッセージを返させるために送るパケットの、IPヘッダのTTLの値はどれか。

  1. A3
  2. B4
  3. C5
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正解:B. 4

ルータはパケットを転送するたびにTTLを1減らし、0になったパケットは捨てて、送信元にICMPの時間超過のメッセージを返します。TTLを4にして送ると、1台目で3、2台目で2、3台目で1になり、4台目で0になるので、4台目のルータがメッセージを返します。tracerouteは、TTLを1、2、3…と1つずつ増やしながらパケットを送り、返ってきたメッセージの送信元のアドレスと時間から、経路上のルータと遅延を順に表示します。宛先まで届くと、宛先からの応答(ICMPのエコー応答や、宛先のポートに届かないことを示すメッセージ)で終わりを知ります。

ある端末からWebサーバ 198.51.100.80 までtracerouteを実行したところ、1〜5番目の行に、192.168.1.1、10.0.0.1、「* * *」(応答なし)、203.0.113.1、198.51.100.80 の順で表示され、Webサーバも問題なく使えた。3番目の行の解釈として最も適切なものはどれか。

  1. A3台目のルータはパケットを転送しているが、TTLが0になったときのICMPのメッセージを返さないように設定されているか、返す数を制限している
  2. B3台目のルータでパケットが捨てられており、4台目以降には実際にはパケットが届いていない
  3. C3台目のルータを通る区間だけパケットが暗号化されるため、ルータのアドレスが読み取れずに * と表示される
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正解:A. 3台目のルータはパケットを転送しているが、TTLが0になったときのICMPのメッセージを返さないように設定されているか、返す数を制限している

4台目以降のルータと宛先から応答が返っているので、パケットは3台目のルータを通って先へ転送されています。3台目が * になるのは、そのルータが時間超過のICMPのメッセージを返さない設定になっているか、ルータの負荷を抑えるためにICMPを返す頻度を制限しているためと考えられます。tracerouteの1つの行は、その位置のルータが返したメッセージだけを表すので、途中に * があっても、通信に問題があるとは限りません。逆に、ある行から先がすべて * になる場合は、そのあたりでパケットが届かなくなっている可能性があります。

解説の中の「traceroute」

「traceroute」が出てくる問題(3問)

  1. tracerouteで、送信元から数えて4台目のルータから、ICMPの時間超過(Time Exceeded)のメッセージを返させるために送るパケットの、IPヘッダのTTLの値はどれか。
  2. ある端末からWebサーバ 198.51.100.80 までtracerouteを実行したところ、1〜5番目の行に、192.168.1.1、10.0.0.1、「* * *」(応答なし)、203.0.113.1、198.51.100.80 の順で表示され、Webサーバも問題なく使えた。3番目の行の解釈として最も適切なものはどれか。
  3. IPv4ヘッダのTTL(Time To Live)の役割として正しいものはどれか。

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