ラテラルムーブメントとは

らてらるむーぶめんと

組織のネットワークに侵入した攻撃者が、最初に乗っ取った端末を足場に、盗んだ認証情報や正規の管理用のツールを使って、ほかの端末やサーバへ次々に侵害を広げること。水平展開とも呼ばれ、目的のデータや管理者の権限を持つシステムに近づくために行われる。端末ごとに異なる管理者のパスワード、端末同士の不要な通信の遮断(マイクロセグメンテーション)、特権のアカウントの管理、認証のログの監視などで防ぎ、検知する。

「ラテラルムーブメント」は、1分野の3問の練習問題に出てきます(サイバー攻撃と防御の実務など)。

この用語の分野: サイバー攻撃と防御の実務

ラテラルムーブメントの練習問題に挑戦

1台の社員のPCが攻撃者に乗っ取られても、そこから社内のほかのPCやサーバへ侵害が広がる「ラテラルムーブメント」を難しくする対策として、最も適切なものはどれか。

  1. APCごとにローカルの管理者のパスワードを別々の値にし、PC同士の不要な通信(ファイル共有など)を遮断する
  2. B管理の手間を減らすため、全PCのローカルの管理者のパスワードを、長く複雑な同じ値にそろえておく
  3. Cインターネットとの境界のファイアウォールの規則を厳しくし、外から社内に入ってくる通信だけを、さらに細かく制限する
答えと解説を見る

正解:A. PCごとにローカルの管理者のパスワードを別々の値にし、PC同士の不要な通信(ファイル共有など)を遮断する

侵入した攻撃者は、乗っ取ったPCから認証情報を盗み、その認証情報が使えるほかのPCやサーバへ次々に接続して、重要なシステムに近づきます。全PCで同じローカルの管理者のパスワードを使っていると、1台から盗んだ情報だけで全PCに入れてしまうため、PCごとに別の値を自動で設定する仕組み(WindowsのLAPSなど)が使われます。また、PC同士がファイル共有やリモート管理の通信をする必要はふつうないので、その通信をネットワークや端末のファイアウォールで遮断し、サーバの間の通信も必要なものだけに絞る(マイクロセグメンテーション)ことで、侵害の広がりを小さくできます。境界の防御は、すでに内部にいる攻撃者の、内部での移動(東西方向の通信)を止められません。

解説の中の「ラテラルムーブメント」

「ラテラルムーブメント」が出てくる問題(3問)

  1. 1台の社員のPCが攻撃者に乗っ取られても、そこから社内のほかのPCやサーバへ侵害が広がる「ラテラルムーブメント」を難しくする対策として、最も適切なものはどれか。
  2. MITRE ATT&CKは、実際の攻撃で観測された手口を、攻撃者の目的を表す「戦術(タクティクス)」と、その目的を達成する具体的な方法を表す「テクニック」に分けて整理した知識ベースである。観測された行動と、それが当てはまる戦術の組み合わせとして、正しいものはどれか。
  3. 社内のファイルサーバに、業務では誰も使わない「おとり」のファイルや、どのシステムでも使われていない、おとりの管理者のアカウントを置き、それらへのアクセスを監視する。この対策の主な利点はどれか。

サイバー攻撃と防御の実務の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

この用語が出てくる比較

関連する用語

MITRE ATT&CK IoC(侵害の痕跡) EDR(Endpoint Detection and Response) インシデントレスポンス SBOM(ソフトウェア部品表) サイバーキルチェーン サプライチェーン攻撃 SIEM(セキュリティ情報イベント管理) 侵入検知システム(IDS) セキュリティオペレーションセンター

用語集の一覧へ