ハードウェアセキュリティの最新動向
OpenTitanやCaliptraのように、ルートオブトラストの回路の設計を公開する取り組みの利点として、最も適切なものはどれか。
- A設計を多くの専門家が調べて検証でき、仕組みを秘密にすることに頼らずに安全性を確かめやすくなる
- B設計が公開されるので、チップごとの秘密の鍵も設計と一緒に公開してよくなり、鍵の管理が要らなくなる
- C設計を公開すれば、チップを製造する工程や、工場で鍵を書き込む工程を管理する必要がなくなる
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正解:A. 設計を多くの専門家が調べて検証でき、仕組みを秘密にすることに頼らずに安全性を確かめやすくなる
ルートオブトラストは機器のすべての信頼の起点なので、その設計に誤りや隠れた機能がないことを確かめられることが大切です。OpenTitanはオープンソースのシリコンのルートオブトラストとして、Caliptraはデータセンター向けのSoCに組み込むルートオブトラストとして、2019年以降に複数の企業が参加して設計が公開されました(OpenTitanは2019年、Caliptraは2022年に発表)。安全性は仕組みを隠すことではなく鍵を秘密にすることで守るべきだという考え方(ケルクホフスの原理)に沿っており、設計の検証やテストの成果を共有できます。ただし、チップごとの鍵の管理、製造や鍵の書き込みの工程の管理、実際に作られたチップが公開された設計どおりであることの確認は、別に必要です。
- A. 正しい。多くの目で検証でき、隠すことに頼らない設計になります。
- B. 公開するのは設計で、チップごとの鍵は秘密のまま守ります。
- C. 製造や鍵の書き込みの工程は、設計を公開しても管理する必要があります。