暗号技術の基礎と応用

証明書の透明性(Certificate Transparency、CT)の仕組みの説明として、正しいものはどれか。

  1. A証明書の中身を暗号化して、どのドメイン名の証明書かを第三者から見えないようにする仕組み
  2. B認証局が誤って発行した証明書を、ブラウザが接続のときにその場で見つけて、自動的に失効させる仕組み
  3. C発行された証明書を誰でも見られる追記型の公開ログに記録させ、不正な発行を後から見つけられるようにする仕組み
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正解:C. 発行された証明書を誰でも見られる追記型の公開ログに記録させ、不正な発行を後から見つけられるようにする仕組み

過去には、認証局が乗っ取られたり手順を誤ったりして、本来の持ち主以外に証明書を発行してしまう事件が起きました。CTでは、認証局が発行する証明書を、Merkle木を使って改ざんすると分かるようにした追記型の公開ログに登録し、ログが返す証明(SCT)を証明書などに含めます。ChromeやSafariなどの主要なブラウザは(2025年時点で)、SCTの付いていない証明書を受け入れない方針をとっており、ドメインの持ち主はログを監視して、身に覚えのない証明書が発行されていないかを確かめられます。CTは不正な発行そのものを防ぐのではなく、見えるようにして早く見つけるための仕組みです。

  • A. CTはむしろ証明書を公開する仕組みで、ログに記録されたドメイン名は誰でも見られます。
  • B. CTは発行を記録して見えるようにする仕組みです。誤って発行された証明書の失効は、見つけた後に認証局が行います。
  • C. 正しい。不正な発行を防ぐのではなく、見つけられるようにする仕組みです。
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