暗号技術の基礎と応用

鍵長がnビットの共通鍵暗号の鍵を、量子コンピュータのグローバーのアルゴリズムで探すと、必要な計算の回数は約 2^(n/2) 回になるとされる。この単純な目安で考えたときの、量子コンピュータに対するAES-128の安全性として、最も近いものはどれか。

  1. A約64ビット相当
  2. B約127ビット相当
  3. C約128ビット相当
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正解:A. 約64ビット相当

グローバーのアルゴリズムは、総当たりの回数を 2ⁿ から約 2^(n/2) へ、平方根にまで減らします。AES-128では 2^(128/2) = 2⁶⁴ 回となり、安全性は約64ビット相当になります。公開鍵暗号を多項式時間で破るショアのアルゴリズムと違い、鍵を長くすれば対応でき、AES-256なら約128ビット相当が残ります。ただし、グローバーのアルゴリズムは並列化の効果が小さく、長い計算を誤りなく続ける必要もあるため、これはあくまで単純な目安で、NISTの耐量子計算機暗号の評価でも、AES-128の鍵の探索と同じくらい難しいことが、最も低い安全性の区分の基準になっています。

  • A. 正しい。2^(128/2) = 2⁶⁴ で、約64ビット相当です。
  • B. 約127ビットは、古典のコンピュータの総当たりで、平均して半分の 2¹²⁷ 回で見つかることに対応する値です。
  • C. 量子コンピュータの影響をまったく受けないと考えた値です。グローバーのアルゴリズムで、安全性のビット数はほぼ半分になります。
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