無線通信の基礎

OFDMで、各シンボルの末尾の一部をコピーしてシンボルの先頭に付け加えるサイクリックプレフィックス(CP)の主な目的はどれか。

  1. A送信信号のピーク電力と平均電力の比(PAPR)を下げ、電力増幅器の効率を上げる
  2. Bシンボルの先頭でデータを繰り返し、誤り訂正符号の代わりに誤りを検出する
  3. Cマルチパスで遅れて届いた電波による前のシンボルとの干渉を吸収し、サブキャリアどうしの直交性を保つ
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正解:C. マルチパスで遅れて届いた電波による前のシンボルとの干渉を吸収し、サブキャリアどうしの直交性を保つ

マルチパスで遅れて届いた電波は、前のシンボルの終わりの部分を次のシンボルの始まりに重ねてしまいます(シンボル間干渉)。CPの長さを遅延の広がり(遅延スプレッド)より長くしておけば、この重なりはCPの区間に収まり、受信側でCPを捨ててから処理すれば干渉を除けます。さらに、CPがシンボルの末尾のコピーなので、遅れて届いた電波もFFTで処理する区間の中では周期的な信号に見え、サブキャリアどうしの直交性が保たれます。その代わり、CPの分だけデータを送らない時間が増えるので、伝送の効率は下がります。

  • A. CPはPAPRを下げるためのものではなく、CPを付けてもPAPRはほとんど変わりません。
  • B. CPは受信側で捨てる区間で、誤りの検出には使いません。
  • C. 正しい。遅延スプレッドより長いCPで、シンボル間干渉を防ぎます。
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