パワーエレクトロニクス回路

降圧チョッパの出力コンデンサに、インダクタ電流の脈動(山から谷まで0.6 A)の交流分がすべて流れるとする。スイッチング周波数300 kHz、出力コンデンサ25 µF(ESRは無視する)のとき、出力電圧の脈動(山から谷まで)はどれか。

  1. A10 mV
  2. B40 mV
  3. C80 mV
答えと解説を見る

正解:A. 10 mV

コンデンサに流れる電流は、振幅 ΔI/2 の三角波です。電流が正になる半周期 T/2 の間にコンデンサに入る電荷は、三角形の面積 (1/2) × (T/2) × (ΔI/2) = ΔI × T/8 です。したがって、電圧の脈動は ΔV = ΔI/(8fC) = 0.6/(8 × 300 kHz × 25 µF) = 10 mVになります。実際のコンデンサでは、ESRによる電圧 ΔI × ESR が加わるので、ESRの小さいセラミックコンデンサがよく使われます。

  • A. 正しい。0.6 ÷ (8 × 300 × 10³ × 25 × 10⁻⁶) = 10 mVです。
  • B. ΔI/(2fC) としたときの値で、三角波の電流が運ぶ電荷を大きく見積もりすぎています。
  • C. ΔI/(fC) としたときの値で、脈動の電流が1周期ずっと同じ向きに流れたと考えています。
この分野を解く 分野ページへ

関連する計算ツール

パワーエレクトロニクス回路の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

パワーエレクトロニクス回路のほかの問題

  1. 低い出力電圧のDC-DCコンバータで、還流用のダイオードの代わりにMOSFETを使う同期整流の主な目的はどれか。
  2. 同期整流の降圧チョッパで、上下のMOSFETがどちらもオフになっているデッドタイムの間、インダクタの電流が流れる経路として、正しいものはどれか。
  3. 遷移の間に失われる電力を、平均して電圧 × 電流の半分とみなす。電圧400 V、電流10 Aをスイッチするパワーデバイスで、ターンオンとターンオフの遷移時間がそれぞれ50 ns、スイッチング周波数が100 kHzのとき、スイッチング損失に最も近いものはどれか。
  4. DC-DCコンバータで、負荷の電流がとても小さいときに効率が大きく下がる主な理由と、その対策の組み合わせとして、正しいものはどれか。
  5. 商用の交流から直流をつくる電源で、変圧器(トランス)で入力と出力を絶縁する絶縁形のコンバータが使われる主な理由はどれか。

この分野の比較