暗号技術の基礎と応用
システムの設計で、クリプトアジリティ(暗号の方式を入れ替えやすくしておく性質)を高める取り組みとして、適切なものはどれか。
- A暗号のアルゴリズムと鍵長をプログラムの中に直接書き込んでおき、運用中に誰も設定を変更できないようにしておく
- B使っている暗号の方式と場所の一覧を作り、アルゴリズムを設定やプロトコルの交渉で入れ替えられるようにしておく
- C新しい暗号の方式は不具合のおそれがあるので、20年以上前から使われている方式だけを使い続ける
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正解:B. 使っている暗号の方式と場所の一覧を作り、アルゴリズムを設定やプロトコルの交渉で入れ替えられるようにしておく
暗号の方式は、MD5やSHA-1、短い鍵のRSA暗号のように、攻撃の進歩によって安全でなくなることがあり、耐量子計算機暗号への移行もその1つです。方式がプログラムの奥に直接書き込まれていると、どこで使っているかを見つけるだけでも手間がかかり、入れ替えに長い年月がかかります。どこでどの暗号を使っているかの一覧(インベントリ)を持ち、アルゴリズムの識別子を通信やデータの形式に含め、設定で入れ替えられるようにしておくことで、移行を速く安全に進められます。
- A. 直接書き込むと、方式が危険になったときに入れ替えに時間がかかります。クリプトアジリティとは逆の設計です。
- B. 正しい。暗号の棚卸しと、入れ替えられる作りの両方が必要です。
- C. 古い方式には、すでに攻撃が見つかっているものがあります。新しい方式へ移れる準備をしておくことが大切です。