ハードウェアセキュリティの最新動向

ある処理は、投機的実行への対策を入れる前に10秒かかり、その間にシステムコールを500万回呼んでいた。対策を入れると、システムコール1回あたりの処理時間が0.4 µsから0.6 µsに増え、それ以外の部分の時間は変わらないとする。処理全体の時間の増加の割合はどれか。

  1. A約10%
  2. B約30%
  3. C約50%
答えと解説を見る

正解:A. 約10%

システムコールにかかる時間は、対策の前は 500万回 × 0.4 µs = 2秒、対策の後は 500万回 × 0.6 µs = 3秒です。増えるのは1秒なので、全体は10秒から11秒になり、増加の割合は 1 ÷ 10 = 10% です。システムコール1回が1.5倍(50%増)に遅くなっても、全体への影響は、その部分が占める時間の割合(ここでは20%)で決まります。このため、KPTIのような対策では、システムコールや割り込みの多いデータベースや入出力の処理ほど、性能の低下が大きくなります。

  • A. 正しい。(3 − 2) ÷ 10 = 10% です。
  • B. 対策の後のシステムコールの時間の合計(3秒)を、増えた時間と取り違えた値です。
  • C. システムコール1回あたりの増加の割合(0.2 ÷ 0.4)で、処理全体の増加の割合ではありません。
この分野を解く 分野ページへ

ハードウェアセキュリティの最新動向の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

ハードウェアセキュリティの最新動向のほかの問題

  1. 格子に基づく耐量子計算機暗号では、次数 n = 256 の多項式の掛け算を何度も行う。係数どうしをすべて掛け合わせる素朴な方法では約 n² 回、数論変換(NTT)を使う方法では約 n log₂ n 回の掛け算が必要とすると、NTTを使うことで掛け算の回数がおよそ何分の1になるかとして、最も近いものはどれか。
  2. ML-KEM-768の公開鍵は1,184バイト、暗号文は1,088バイトで、楕円曲線の鍵交換X25519の公開値は32バイトである。ML-KEM-768の公開鍵の大きさが、X25519の公開値の何倍かとして、正しいものはどれか。
  3. ML-KEMのカプセル化の解除では、受け取った暗号文を秘密鍵で復号した結果から暗号文をもう一度作り、受け取った暗号文と一致するかを比べる。この部分の実装の注意として、正しいものはどれか。
  4. 10年以上使われる組込み機器のSoCを設計する。将来の暗号の移行(耐量子計算機暗号への移行など)に備えるハードウェアとファームウェアの設計として、適切なものはどれか。
  5. OpenTitanやCaliptraのように、ルートオブトラストの回路の設計を公開する取り組みの利点として、最も適切なものはどれか。