サイバー攻撃と防御の実務

あるWebサービスで、多数の異なるIPアドレスから、それぞれ別の利用者のIDとパスワードの組で、ログインが大量に試みられ、一部が成功した。試された組の多くは、ほかのサービスから漏えいしたものと一致していた。この攻撃の名前はどれか。

  1. Aパスワードスプレー攻撃(よく使われる少数のパスワードを、多くのIDに順に試す攻撃)
  2. Bパスワードリスト攻撃(クレデンシャルスタッフィング)
  3. C総当たり攻撃(1つのIDに対して、考えられる文字の組み合わせをすべて順に試す攻撃)
答えと解説を見る

正解:B. パスワードリスト攻撃(クレデンシャルスタッフィング)

パスワードリスト攻撃は、ほかのサービスから漏えいしたIDとパスワードの組を使って、別のサービスへのログインを試す攻撃で、同じパスワードを複数のサービスで使い回している利用者が被害を受けます。1つのIDに対する試行は少ないため、IDごとの失敗の回数でロックする対策では防ぎにくく、送信元のIPアドレスも分散されます。対策は、利用者に多要素認証を使ってもらうこと、漏えいが知られているパスワードの登録を拒むこと、ログインの成功や失敗の傾向、自動化されたアクセスの特徴を監視することです。

  • A. パスワードスプレー攻撃は、少数のよく使われるパスワードを多くのIDに試すもので、漏えいした組をそのまま使うものではありません。
  • B. 正しい。漏えいしたIDとパスワードの組を、使い回しをねらって試す攻撃です。
  • C. 総当たり攻撃は、1つのIDにすべての組み合わせを試すもので、漏えいした組を使うものではありません。
この分野を解く 分野ページへ

サイバー攻撃と防御の実務の参考書を探す PR

Amazonの検索結果へのリンクです。Amazonのアソシエイトとして、半導体教室は適格販売により収入を得ています。

サイバー攻撃と防御の実務のほかの問題

  1. 多要素認証を使っているクラウドのメールサービスで、社員が本物そっくりのログインの画面に誘導され、パスワードとワンタイムパスワードを入力した。攻撃者はその画面を本物のサービスとの中継に使い、ログインの後に発行されたセッションのCookieを盗んで、社員になりすました。この攻撃と対策の説明として、最も適切なものはどれか。
  2. サーバの管理者のアカウントを守るための、特権アクセス管理(PAM)の考え方として、最も適切なものはどれか。
  3. 開発者が、クラウドのサービスのAPIキーを含む設定ファイルを、誤って公開のGitリポジトリに登録してしまった。気づいてすぐに、そのファイルを削除する変更を登録した。この後に行うべき対応として、最も適切なものはどれか。
  4. ある組織で起きた4件のインシデントについて、発生から検知までの時間と、検知から封じ込めまでの時間は、件1が10時間と4時間、件2が30時間と2時間、件3が2時間と6時間、件4が6時間と4時間だった。発生から検知までの平均時間(MTTD)と、検知から封じ込めまでの平均時間(MTTC)の組み合わせとして、正しいものはどれか。
  5. ランサムウェアの被害について、1回の被害額(SLE)を4000万円、年間の発生回数(ARO)を0.5回と見積もった。対策Aは年間の費用が600万円で、発生回数を年0.2回に下げる。対策Bは年間の費用が300万円で、発生回数は変わらないが、復旧を早めて1回の被害額を2400万円に下げる。年間予想損失額(ALE)= SLE × ARO、ROSI =(ALEの減少額 − 対策の年間の費用)÷ 対策の年間の費用 とするとき、ROSIの大きいほうの対策と、その値の組み合わせとして、正しいものはどれか。

この分野の比較