サイバー攻撃と防御の実務
攻撃者が組織のネットワークに最初に入り込む「初期アクセス」の手口に当たるものはどれか。
- Aインターネットに公開されたVPN装置の脆弱性を突いて、社内のネットワークに入り込む
- Bすでに侵入したPCのメモリから、ログインしている管理者の認証情報を抜き出して、ほかの攻撃に使う
- C社内のファイルサーバにあるバックアップを削除してから、ファイルを暗号化して身代金を要求する
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正解:A. インターネットに公開されたVPN装置の脆弱性を突いて、社内のネットワークに入り込む
初期アクセスは、攻撃者が外部から組織の環境に最初の足場を作る段階です。代表的な手口には、インターネットに公開されたVPN装置やWebサーバなどの脆弱性を突く方法、フィッシングメールでマルウェアを実行させたり認証情報を入力させたりする方法、ほかで漏えいした正規のIDとパスワードでリモートアクセスにログインする方法があります。日本の警察庁が公表しているランサムウェアの被害の調査でも、2020年代前半には、VPN装置やリモートデスクトップからの侵入が多くを占めると報告されています。そのため、外部に公開した機器を一覧で把握し、修正をすぐに適用し、リモートアクセスには多要素認証を使うことが基本の対策です。
- A. 正しい。外部に公開された機器の脆弱性を突く手口は、初期アクセスの代表的なものです。
- B. すでに侵入した後の行動で、ATT&CKでは認証情報へのアクセス(Credential Access)の戦術に当たります。
- C. 侵入の最後の段階で、被害を大きくして復旧を妨げる行動です。ATT&CKでは影響(Impact)の戦術に当たります。