暗号技術の基礎と応用
AES-GCMのような認証付き暗号(AEAD)が、1つの処理で提供するものとして正しいものはどれか。
- Aデータの機密性だけで、改ざんの検出には別にデジタル署名が必要である
- Bデータの機密性と、暗号文や付加データが改ざんされていないことの検証
- C機密性と改ざんの検出に加えて、第三者に対する否認防止
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正解:B. データの機密性と、暗号文や付加データが改ざんされていないことの検証
認証付き暗号(AEAD: Authenticated Encryption with Associated Data)は、暗号化と同時に認証タグを計算し、復号するときにタグを検証して、暗号文が改ざんされていれば平文を出さずにエラーにします。暗号化はしないが改ざんは検出したいヘッダなどを、「付加データ」としてタグの計算に含めることもできます。GCMは、CTRモードによる暗号化と、ガロア体の掛け算を使うGHASHによる認証を組み合わせたモードで、TLS 1.3ではAEADだけが使われます。タグは共通鍵で作るので、メッセージ認証コードと同じく否認防止には使えません。
- A. 改ざんの検出まで1つの処理に含めたものが、認証付き暗号です。
- B. 正しい。機密性と完全性(改ざんされていないこと)を同時に確かめられます。
- C. タグは送り手と受け手が共有する鍵で作るので、受け手も同じタグを作れます。否認防止にはデジタル署名が必要です。